『夫婦別姓刑事』で主演を務める佐藤二朗と橋本愛

 佐藤二朗と橋本愛がW主演するドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)の第1話が、4月14日に放送された。同ドラマは刑事課に所属する刑事・四方田誠(佐藤二朗)と、鈴木明日香(橋本愛)の“名バディ”が主人公。

コメディーとミステリー要素を持つ刑事ドラマ

タイトルが物議を醸している『夫婦別姓刑事』(ドラマ公式Xより)

 2人は結婚しているのだが「夫婦は同じ部署に所属してはならない」という暗黙のルールがあるため、夫婦であることを隠して勤務している。主人公2人が“同僚刑事”として振る舞いながら事件解決に奔走する、“コメディー”と“本格ミステリー”の両方の顔を併せ持つ刑事ドラマだ。

 また、四方田の上司である刑事課課長・小寺園みちるを斉藤由貴が、5年前に何者かに殺害された四方田の前妻を清水美砂が演じるなど、実力派キャストの共演にも注目が集まっている。

「ドラマのテーマ自体が、賛否ある“夫婦別姓”ということで視聴者からはさまざまな意見が上がっているようです。夫婦別姓を巡ってはこれまでに国会でも議論が続いていて、中々難しいテーマであることは間違いありません」(弁護士法人代表)

 夫婦別姓は1996年に法制審議会が導入を答申。それ以来議論は続き、2025年にも国会で議論が活発化したもののいまだ実現には至っていない。ちなみに2020年11月には、婚姻時に夫婦いずれかの姓を選択しなければならない国は日本以外にない旨を政府閣僚が答弁している。

対立を生みかねないテーマ

「賛成派の主張は、婚姻時に姓を変えるための諸手続きの煩雑さやキャリアの分断、個人のアイデンティティの問題など。反対派からは家族の一体感や絆の希薄化、子どもへの影響などさまざまな意見があります。政党ごとでも推進派・否定派・慎重派と分かれていて、支持政党によって対立を生みかねないテーマでもありますね」(前出・弁護士法人代表)

 そんな夫婦別姓を扱ったドラマに対して、

《これって選択的夫婦別姓制度を推す意味で始まったドラマなの?》

《なぜ地上波で政治的思想を押し付けるんだろう》

《ドラマを政治的に利用するのって、普通に気持ち悪い……》

 と否定的な気持ちを抱く人も。

 一方、同ドラマを“エンタメ”として見た人も当然おり、

《コミカルなドラマかと思いきや、後半涙が止まらんかった》

《二朗さんと愛ちゃんいいコンビ!来週も楽しみ》

《テンポが良くてあっという間に見終わっちゃった》

《コミカルありシリアスありで見応えあるな~》

 などと、視聴者の反応は上々のようだ。

 さまざまな政治思想や信条が絡んでくる選択的夫婦別姓だが、ドラマはドラマ。“別物”として楽しんでみるのもいいかもしれない。