4月10日に公開された『劇場版名探偵コナン ハイウェイの堕天使』が、異例のロケットスタートを切った。公開3日間(4月10日~12日)で観客動員231万人、興行収入は約35億円を突破。シリーズ歴代No.1の初動を記録した。
コナン映画、『鬼滅の刃』越えなるか!?
内訳を見ると、初日から11億円超、土曜は12億円台、日曜も11億円台と高水準を維持。全国526館での大規模公開に加え、IMAXや4DXといったラージフォーマット上映も追い風となり、爆発的なスタートダッシュにつながった。
この数字を語るうえで避けて通れないのが、『劇場版「鬼滅の刃」』シリーズとの比較だ。
『無限列車編』は国内興収約404億円で歴代1位。一方、直近作『無限城編 第一章 猗窩座再来』も国内で400億円規模、全世界では1179億円に到達している。
では“初動”はどうか。『無限列車編』の公開3日間は約46億円、『無限城編』は約55億円とされており、今回のコナンの35億円は、歴代上位ながら“鬼滅には届かない3番手クラス”という位置づけになる。
映画ライターはこう分析する。
「コナンは理想的な初動です。ただ、鬼滅との決定的な差は“ここから”。鬼滅は初動だけでなく、その後も動員を落とさなかった点が異常でした」
実際、『鬼滅の刃』は特典配布や口コミの拡散を背景に観客を呼び込み続け、約9か月に及ぶロングランを記録。初動以上に、この“持続力”が最終興収を押し上げた。
一方、コナンもSNSでは早くもリピーターの動きが広がりつつあり、安定した動員が期待される。ただし、現状は国内中心のヒットにとどまっており、海外市場まで巻き込んだ鬼滅とは構造が異なるのも事実だ。
別の映画関係者はこう語る。
「初動35億円は文句なしの成功です。ただ、“400億の壁”はまったく別の戦い。ゴールデンウィーク以降も席を埋め続けられるかがすべてでしょう」
公開前の熱狂は“強い初動”として証明された。だが、鬼滅が示したのは、その先にある“桁違いの持続力”だ。
コナンはこのまま失速せず、歴代記録にどこまで迫れるのか――。2026年のアニメ映画頂上決戦は、すでに序盤戦を終え、本当の勝負のフェーズに入っている。
