NHKを退職した和久田麻由子アナウンサー

「ニュースの“結論”だけでなく、記者たちがどんな問題意識で取材を始めたのか。何に悩み、どんな壁にぶつかり、どう葛藤して真相にたどり着いたのか。そのプロセスまでも大切にする番組だからこそ見えてくるニュースの価値、透明性、信頼性がきっとあると私は信じています」

 4月10日、元NHKの和久田麻由子アナウンサーが、4月から日本テレビ系で放送される新情報番組『追跡取材 news LOG』でメインキャスターを務めることが発表された。同日に行われた記者会見では、新番組の特徴を冒頭のように語り、意欲を見せた。

和久田アナとともに同局の森圭介アナウンサーがメインキャスターに

森圭介アナ

「日本テレビに24年ぶりに新しく誕生する報道番組で、“取材プロセス”を通じて真相に迫っていく追跡ドキュメンタリー型のニュース番組です。和久田アナとともに同局の森圭介アナウンサーがメインキャスターを担当することになっています」(日本テレビ関係者)

 和久田アナと言えば3月末に古巣のNHKを退局したばかり。NHK時代は『おはよう日本』『ニュースウォッチ9』や『NHKニュース7』などの看板番組を担当し、“エースアナウンサー”の呼び声も高かった。

「プライベートでも2児の母として子育てに奮闘しており、昨年秋に第2子の産休が明けて復帰した際は、デイリーのニュース番組ではなく週に1回のドキュメンタリー番組を担当するなど仕事をセーブしているようには見えました。シフトも割と融通が利くものだったといいます」(NHK関係者)

 10日の取材会では退局の理由について聞かれると、

「子どもを2人授かり、家族と過ごす時間と仕事のバランスを考えるようになりました。自分の働き方について見つめ直したり、考えたりする機会が自然と増えていきまして。もう少し柔軟な働き方を望むようになりました」

 と語っていた。直近の働き方を見る限り、仕事と育児を両立できそうな気もするが……。

地方への転勤がネックに?

「ネックになったのは地方への転勤ではないでしょうか。NHKは和久田さんほどの看板アナウンサーになっても、普通に地方への異動がありますからね。

 今回のタイミングで転勤の打診があったかどうかはわかりませんが、子育て女性にとっては相当な決断や周囲の協力がないと出来ないので、受け入れられる人は多くないと思います。旦那さんも海外赴任の可能性がある仕事なので、なおさらかもしれません」(前出・NHK関係者、以下同)

 昨年もパリ五輪中継などで活躍した中川安奈アナがNHKを退局し、フリーになっている。

「NHKの採用や勤務体制のシステムが今の時代に合っておらず、それが人材の流出に繋がっている可能性は十分にあるでしょうね」

 日テレからのオファーに対しては、

「退職の1番の理由というのは、子どもと過ごす時間を抜本的に増やせればという思いでしたので、そうした家庭の調整が可能なのか、どういう働き方になるのかをしっかりシミュレーション、検討した上でお答えさせていただいた」

 と語っていた和久田アナ。NHKももう少し局員に寄り添った制度改革が必要なのかもしれない。