ユーチューバーのヒカキン

 株式会社セブン-イレブン・ジャパンは4月21日より、YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)が手がけた麦茶『ONICHA』の販売を開始した。

「地味でワクワクしない」「退屈な飲み物」

 公式発表によると、「ONICHA」は“飲みもの”としての味や品質へのこだわりはもちろん、これまでの麦茶のイメージを覆す「楽しくワクワクする」体験を提供する新しい麦茶だという。パッケージはシンプルながら可愛らしいデザインで、ONICHAの印象的なロゴと商品キャラクター「おにっぴ」があしらわれた3種類を展開。ラベルをはがすと裏面に4種類のおみくじ「鬼みくじ」が現われる仕掛けもあり、遊び心のあるボトルとなっている。

 ONICHAといえば、真っ先に浮かぶのはヒカキンが発売告知をしたときの炎上騒ぎだろう。

 4月5日、自身のYouTubeでONICHA発売を告知したヒカキン。しかしその動画内で、寂しげな音楽に乗せて麦茶は「地味でワクワクしない」「退屈な飲み物」ときっぱり発言。これには多くの批判の声があがることになった。

「炎上を受けて、ヒカキンさんは10日に謝罪動画を公開。“良くない表現だったなと反省しております”と謝罪し、“娘のミニキンがジュースと麦茶を並べると、どうしてもジュースを取ってしまう”というエピソードを神妙に話し始めました。子どもが“ワクワクする麦茶があってもいいんじゃないか。本当はこういうことを伝えたかった”と熱弁し、“至らない点が多く、ああいった表現になってしまった”として、深々と頭を下げています」(芸能ライター)

「普通の麦茶」がトレンド入り

 さらに同動画では、麦茶の原料問題にも言及。「日本の麦茶を変える」と豪語していた一方、ONICHAの原材料として使われている大麦が国産でなく、カナダやオーストラリア産だと判明し、ネット上で物議を醸していたのだ。ヒカキンは「僕も国産を入れたかった」と本音を漏らしつつも、何より安定供給のために外国産を選択したと説明。ただ、世間の反応を見て「10月には国産大麦を入れられるのではないか」「全力で努力していきます」と締めている。

 発売前に大騒ぎとなった今回の麦茶だが、SNSではすでに購入した人たちから多数のコメントが寄せられている。

これまでの麦茶の存在について「地味でワクワクしない」「退屈な飲み物」と酷評したHIKAKIN(本人のYouTubeチャンネルより)

「驚くほど普通の麦茶。飲んでない人は『普通の麦茶』を想像して。その想像、たぶん合ってるから」「普通に麦茶でそれ以上でもそれ以下でもない感じ」「地味でワクワクしない退屈な飲み物だった」「普通。もう買わない……」「ただの高い麦茶だね」と、“普通”や“ただの”という言葉が頻出する事態に。

「ヒカキンさんが“日本の麦茶、変える!”とかなり熱意を持って発売した商品ですが、皮肉にもXでは《普通の麦茶》というワードがトレンド入りしてしまいました。もちろん美味しいという意見も見られますが、麦茶というジャンルで味の差別化を図るのは、やはりなかなか難しいのでしょう」(広告代理店関係者)

 とはいえ、《「普通の麦茶」がXトレンドに入っただけである意味成功なのよね》という声もあるように、多くの人が手にとっていることは事実だ。フリマアプリ「メルカリ」では、すでに販売価格より高値での出品もおこなわれているよう。「ONICHA」は、これからどこまで“普通”を超えていけるのだろうか。