ここまで“二刀流”大谷翔平投手(31)らの活躍もあって、ナ・リーグ西地区で16勝6敗(4月22日時点)と首位を堅守しているロサンゼルス・ドジャース。しかし、ワールドシリーズ3連覇をねらうチームに“不安要素”が生じてーー。
今季からニューヨーク・メッツより移籍したエドウィン・ディアス投手(32)が大誤算だ。守護神を任されるディアスだが、4月20日(日本時間)のコロラド・ロッキーズ戦に登板するも1アウトもとれずに3失点で降板。ここまで7試合で1勝0敗4S、防御率10.50と不調に陥っている。
すると21日に負傷者リスト入り、翌日には右肘手術を受けることが発表された。復帰までには数か月を要すると見られ、3年総額6900万ドル(約108億円)の大型契約で加入した守護神が、開幕早々に長期離脱をすることに。
そんなチーム状況に同日、ドジャース専門メディア『ドジャース・ネイション』は、
【右腕リリーフ投手を必要としているドジャースにとって、佐々木投手は早急に制球力を改善することができなければ、再びブルペンに回される可能性もある】
ディアスの代役として佐々木朗希投手(24)を中継ぎ起用することを提言。同メディアは前日にも【ドジャースは佐々木をリリーフに回すことを迫られている】との記事を掲載し、『ロサンゼルス・タイムズ』のビル・プランケット記者による「先発に戻したのは間違い」「リリーフこそが佐々木が生きる道」との見解も掲載している。
「ロウキはブルペンに行かない」
つまりドジャースの地元メディアもこぞって、4試合に先発して0勝2敗、防御率6.11のローテーション投手に“先発失格”の烙印を押しているわけだ。
それでも佐々木を先発起用するデーブ・ロバーツ監督(54)は、現状を顧みた上で「ロウキはブルペンに行かない」と話し、またブランドン・ゴームズGM(41)も「NO」と、チームはあらためてリリーフ転向を否定してみせた。
2025年のポストシーズンでは中継ぎ、クローザーとして貢献した佐々木だけに、現地メディアも推すように、リリーフ適正があるのは確かだろう。にもかかわらず、ロバーツ監督らが検討もしないのはなぜかーー。
「結局、先発でも中継ぎでも球速自体は変わらない。今投げているカットボールやツーシームをしっかりと投げていけば、(来年は)先発でもやっていけると思う。そこまで(自分が)中継ぎに向いているとは思わない」
昨年のワールドシリーズ開幕を控えた10月23日の会見で、ポストシーズンでリリーフに配置転換されたことを聞かれると、「中継ぎに向いていない」と先発へのこだわりをのぞかせた佐々木。彼にとってリリーフ転向はあくまでも、コンディション不良からの復帰登板における「限定的な役割」と捉えていたのだろう。
つまり本人としても本来、「リリーフをやる気は毛頭ない」わけだ。MLB事情に詳しいスポーツライターは次のように考察する。
“リリーフ拒否権”を盛り込む選手も
「メジャーにおける契約事項は年俸や年数だけでなく、インセンティブや契約オプション、移動時やホテルなどのプレー外など多岐に渡り、また“拒否権”が付加されることも珍しくはありません。例えば“トレード拒否権”や“マイナー拒否権”などが有名ですが、中には“先発起用”を条件とする“リリーフ拒否権”を盛り込む選手もいるようです」
それでも選手側が「OK」とすればリリーフ起用も可能になるとのことだが、「やりたくない」と拒否したら、監督やチームは契約を遵守するしかないようだ。
「現状、佐々木投手が“リリーフ拒否権”を保持しているとは聞きませんが、首位のドジャース以外のチームであればマイナー降格や、中継ぎに配置転換されても文句は言えない成績です。それでも佐々木投手の意向ががまかり通っているのならば、何らかの“サイドレター”があるのかもしれません」(前出・スポーツライター)
先発にこだわるのであれば、疑念を吹き飛ばすほどの活躍を見せてほしいが。
