高市早苗総理大臣、就任後初の会見(2025年10月21日)

 4月23日、高市早苗首相が「睡眠をもうちょっと取りたい」という本音を元自民党幹事長の甘利明氏に漏らしたことが、複数のメディアで報じられた。これは、官邸で高市首相と会談した甘利氏が明らかにしたものだ。

“睡眠不足アピール”の問題

「高市首相の夫は山本拓元衆院議員ですが、脳梗塞で倒れたため現在は車いす生活を送っていると伝えられています。日常生活の介護も高市首相が行っているようで、食事の用意など家事全般もこなしているため、とにかく時間がないようですね。4月13日の参議院予算委員会では、平均睡眠時間は2時間程度であり、長い日で4時間ほどと話しています」(全国紙政治部記者)

 高市首相としては、旧知の間柄である甘利氏に本音を漏らした形だが、この“本音”がネット上では「『判断力が鈍る』可能性が高いから睡眠はよく取るべき。激務であっても、睡眠時間を確保するために、側近に役割を効率良く分担するように図ることをすべき」「介護もプロの方にお願いしたら?お給料はあるはずですから。何でもかんでも自分でやろうとするのは、結果的に多方面に迷惑をかけてしまう危険性がある」「目的は?総理は頑張ってるってアピール?それとも逆にネガキャン?そもそも話すことを高市氏は承知している?」など、波紋を呼んでいる。

甘利明衆議院議員

 こうした声が相次ぐ理由を、政治ジャーナリストはこう語る。

「要人である現役首相の睡眠不足アピールは、一般の人とは異なるレベルで受け止められてしまう可能性があります。重要な判断や決定が求められる場合も多いので、睡眠不足状態では果たしてきちんと仕事が務まるのかと疑問の声も生じてしまうでしょう。高市さんとしては、忙しいことを伝えたいのかもしれませんが、やみくもに主張すべき内容ではありません」

 ただ、今回は首相本人ではなく甘利氏の口から語られた内容が報じられている。

「2021年の岸田文雄内閣では、甘利さんは幹事長、高市さんは政調会長を務めるなど近しい間柄で、甘利さんは高市さんから『兄貴』と慕われているとも伝えられています。甘利さんとしては、さりげないメッセージを発したかったのかもしれませんが、現役首相の体調はセンシティブなトピックでもあるので、もう少し発言の扱いには慎重さが必要だったかもしれません」(同・政治ジャーナリスト)

 少なくとも、高市首相は睡眠不足を“頑張ってるアピール”として主張する年齢でも立場でもないのは確かだろう。