太秦映画村(公式サイトより)

 京都府・京都市にある、江戸の街並みを再現した"没入体験型テーマパーク"の太秦映画村。2026年3月のリニューアルに伴い、新たなアトラクションがオープンしたのだが、その内容が物議を醸している。

2026年3月にリニューアルの太秦映画村

大人しか入れない拷問屋敷(R-18)※公式サイトより

「同施設は、江戸や明治の街並みが広がり、 2,000本以上の映画や9,000話ものテレビドラマなどが撮影されている聖地でもあります。2026年3月には、『江戸時代の京へ、迷い込む』をコンセプトにリニューアル。今話題のイマーシブショーや食や文化体験を強化し、大人も楽しめる施設へとアップデートしました」(全国紙記者)

 リニューアル後には、複数の新たなアトラクションが設置された。その中のひとつに、18歳未満は入場禁止の『大人しか入れない拷問屋敷』が登場。しかし、この施設が物議を醸したのだ。

「同施設は、18歳以上で、17時から入ることができる大人向けのもの。屋敷の中には、東映京都撮影者の美術スタッフが再現した拷問器具の数々が置かれているといいます。その中で司法の闇に触れながら、江戸時代に行われていた取り調べなど、実際に拷問にかけられる体験をするというテーマで、唯一無二の内容となっているのです」(前出・全国紙記者)

 太秦映画村の公式Xでは、拷問屋敷の告知ともに、実際のイメージ動画が添付されていた。腕を縛られ棒で背中を叩かれたり、正座した膝の上に重い石のようなものを置かれるなど、拷問を実際に受けている映像が映っている。さらにその様子を、外から多くの参加者が笑って見ていた。

 しかしこのポストには批判が殺到。拷問をエンタメ化している構図に受け入れられないという声が集まっていたのだ。

《え、笑えないよ。アミューズメント施設とはいえ、これはない》
《何も学べないと思います。めっちゃ笑ってるじゃないですか。倫理観疑います》
《えっ普通に気持ち悪い、、この企画止める人いなかったんですか?》

異様な映像に拒否感

 ポストには、《痛くはありません》と注意書きがしてあったものの、異様な映像に拒否感が止まらない。

 前出の全国紙記者は、批判的な世間の声が集まったことについてこう指摘した。

「そもそも拷問とは、身体的または精神的な重い苦痛を故意に与える行為のことを指します。実際に日本でも、1925年に制定された治安維持法のもとで、社会運動家に対して特別高等警察による激しい拷問が行われた歴史があり、それにより死者が出ました。今では、日本はもちろんのこと国際的にも法的に禁止されている行為でもあるため、エンタメ化することに対して拒否感を抱くのも無理はないでしょう」

 あくまでも、“歴史を学ぶ”という形での体験という立ち位置。しかし、笑いが巻き起こりながら禁止行為を学ぶという違和感は否めない。

「“没入型”のアミューズメントパークや、アトラクションなどはここ近年増えています。しかし2026年2月には、お台場の屋内型テーマパーク『イマーシブ・フォート東京』がわずか2年で閉業し、没入型というニッチな需要に難しさがあるのも事実です。そうした背景から、過激なコンセプトでのスタートとなったのかもしれませんが、今回ばかりは受け入れ難い声が多数を集めてしまいました」(前出・全国紙記者)

 同施設のリニューアルは、正解と言えるのだろうか。