塩野瑛久 撮影/齋藤周造 ヘアメイク/草替哉夢 スタイリスト/能城匠(TRON)

 全世界累計発行部数1500万部を突破する大人気漫画『SAKAMOTO DAYS』。2025年のアニメ化に続き、ついに実写映画化も実現した。

 主人公は、すべての悪党が恐れる凄腕の元殺し屋・坂本太郎(目黒蓮)。愛する家族との平和な日常を守るため、次々と襲い来る敵と戦うソリッドアクションストーリーだ。

 そんな本作で、坂本の命を狙う「×(スラー)」の一味かつ最凶の敵・鹿島を演じる塩野瑛久に話を聞いた。

「原作の坂本から見ると、鹿島は数いる敵の一人ですが、今回の映画では、鹿島は最後に立ちはだかる敵に当たります。そのため、“どうやったらこいつを倒せるんだろう”という不気味さや怪しさを感じてもらえるように意識しました。原作よりも少し人間味を抑えたというのが僕なりの鹿島です

 全身が武器で構成された改造人間・鹿島が坂本と繰り広げる超絶アクションは、本作において大きな見どころのひとつとなる。その不気味さを身体の隅々にまで宿らせるため、演出の指示を超えた独自の解釈で鹿島を作り上げていったという。

「何度やられてもゾンビのように立ち上がる鹿島の気持ち悪さを表現するために、立ち上がり方や関節の動かし方など、細かい部分を自分で考えて足していきました。

 例えば、原作の鹿島はそこまでカクカクした動きではないと思いますが、ちょっとロボットっぽく動いてみたり。鹿島の不死身感が坂本の強さを引き立てると思っていたので、やられるアクションを意識しました」

実はアクションが得意なほうではない

 塩野は、これまでも数々のアクションを経験してきた。その一方で……、

「経験は多いのですが、実はアクションが得意なほうではないと思っています。映えるアクションや完成されたキレイな身体の動きが上手というよりも、実際はお芝居で補完しているところが大きいのかなと思っています。

 昔からアクション部や殺陣の師匠から、刃を向けられている緊張感や、自分が人に刃を向けている意識といった表現の部分を褒めていただくことが多くて。やっぱり身体のキレに関してはプロには敵わない。でも、俳優だからこそ表現できるアクションがあるのかなと思っています」

映画『SAKAMOTODAYS』4/29(水・祝)全国公開 配給:東宝 (c)鈴木祐斗/集英社(c)2026映画「SAKAMOTODAYS」製作委員会

 アクションだけでなく、口元には×印、皮膚はツギハギという衝撃的なビジュアルも披露した塩野。その裏には意外な苦労話が。

「特殊メイクをスタッフのみなさんが細かく作り上げてくださったおかげで、かなりおどろおどろしいビジュアルになったなと思っています。ただ休憩中、普通に過ごしていると、メイクが干渉しちゃって。ごはんを食べるのも苦労しました(笑)。パウダーでコーティングしたり、手袋を着けたりして工夫しながら過ごしていました」

 特殊メイクに加え、劇中ではトナカイのかぶり物をかぶっての演技にも挑戦した。それにちなんで、自身を動物で表すと何かを聞いてみた。

見た目は「キツネ」中身は「ナマケモノ」

「見た目はキツネっぽいと言われることが多いのですが、年齢を重ねるうちに、タレ目になってきたので、キツネほどつり目じゃないと個人的には思っています。性格で言うと、完全にナマケモノです(笑)。

 スイッチが入れば動けるのですが、全体的にスイッチが入るまでに時間がかかるタイプです。とにかくゆっくり動きたいですし、なるべくなら何も考えたくないです」

 もし身体を自由に改造するなら?

「坂本のように体形を自由に変えられるようになりたいです。自由に痩せたり太ったりできたら役作りが楽になりそうだなと(笑)。ちなみに憧れの体形は逆三角形です!」

撮影/齋藤周造 ヘアメイク/草替哉夢 スタイリスト/能城 匠(TRON) 衣装/ジャケット115,500円、シャツ69,300円/Ground Y(ヨウジヤマモト プレスルーム) その他/スタイリスト私物