劇場版『名探偵コナンハイウェイの堕天使』に公開に合わせて、東京・渋谷駅で展開されているプライムビデオの巨大広告 撮影/編集部

 興行通信社は4月24日から26日の全国映画動員ランキングトップ10を発表。世界中で大ヒットしている『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(以下、『ザ・スーパーマリオ』)が初登場で1位を獲得。人気劇場版シリーズの最新作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は公開3週目にして、トップの座を譲る形になった。

平日の興収が苦戦している理由

 日本に先立ち海外で公開されている『ザ・スーパーマリオ』の世界全体の興行収入(以下、興収)は公開3週目にして約1200億円を突破。日本での初週の興収も興収16億100万円を突破している。

 同じく幅広い層をターゲットにした『ザ・スーパーマリオ』が公開されたこともあってか、3年連続で100億円を突破している『名探偵コナン』最新作の興収が伸び悩み始めているという。

最新作の公開3日間の興収は35億円と、シリーズ歴代No.1の初動を叩き出しました。しかし公開17日目の興収は昨年公開された『隻眼の残像(フラッシュバック)』が推定94.67億円に対して、最新作『ハイウェイの堕天使』は79.8億円に留まっています」(映画ライター、以下同)

 大きく失速しているように見える理由には、公開時期も関係しているという。

昨年は4月18日公開だったことで、2週目にはGWに突入。そこで親子連れの客足が再度伸びたことで、興収も大幅にアップしています。一方、最新作の公開は1週間ほど早い4月10日。ライバルの『ザ・スーパーマリオ』公開を考えて昨年より早めに公開したのでしょうが、かなり失速しているように見えてしまうのが残念ですね

 公開時期に加えて不安材料も。

週末のみでいえば2週目以降も『隻眼の残像』より最新作の方が興収は高いものの、平日は昨年比で7割程度の日もあるなど、平日に苦戦しているのが気になります

劇場版『名探偵コナンハイウェイの堕天使』『ターボエンジン付きスケートボード』ポップコーンボックス(『TOHOentertainmentONLINE』より)

 今回は原作漫画やアニメ版ではほとんど登場していないキャラクターである神奈川県警の萩原千速がメインキャラクターになっていることや、公開直後にSNSでストーリーが賛否になったことも関係していそうだ。

劇場版でメインに起用されたことで萩原千速の人気も急上昇しているものの、安室透などすでに熱心なファンを抱えるキャラクターがメインの作品に比べると、大人のリピーター客がそう多くないのも平日に苦戦している理由でしょう。しかし週末の興収が前作を超えていることを考えると、GWに一気に巻き返す可能性は高いと思います

 3年前に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が公開された際には、相乗効果もあり『黒鉄の魚影(サブマリン)』がシリーズ初の100億円を突破しただけに、4年連続で100億円突破は間違いなし?