2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』主演会見

 NHK連続テレビ小説『風、薫る』で、研ナオコ(72)が演じる謎の占い師・真風(まじ)がSNSで反響を呼んでいる。NHKも公式で「神出鬼没」と打ち出すこのキャラクターは、朝ドラの空気をどう変えているのか。

「語り」と「占い師・真風」の二役を演じる研ナオコ

占い師・真風役の研ナオコ(朝ドラ「風、薫る」公式Xより)

 研ナオコは1971年4月1日、東宝レコード第1号歌手として『大都会のやさぐれ女』でデビュー。55年のキャリアを持つベテランながら、朝ドラへの出演は今回が初めてとなる。「朝ドラは今までで一番緊張する仕事」と語り、「55年前に静岡の田舎から出てきたサルみたいな少女が今や国民的ドラマですよ!」とオファーへの感激を口にしていた。

 本作で研が担当するのは「語り」と「占い師・真風」の二役である。語りでは物語全体を見守る視点を提供しつつ、真風役では時代に合わない金髪ロングヘアと不敵な笑みで画面に登場し、視聴者の度肝を抜いている。

「研ナオコさん(真風)が初めて姿を見せたのは4月3日放送の第5回です。主人公・直美(上坂樹里)に「もし、そこのお嬢さん」と声をかけ、『もう少しの辛抱……心から笑い合える人と出会える』と告げるシーンが印象的でしたよね。この衝撃の初登場回後はSNSでもトレンド入りし、視聴者を大いに沸かせました」(ドラマ誌ライター、以下同)

神出鬼没でユニークな語り口

 その後も真風は予測不能なタイミングで出現し、時には瞬間移動したかのように画面に現れ、突然姿を消すという演出で《どうしても研さんはコントに見えてしまう》《今日の真風は、直美にしか見えてなかったみたい。普段は石像?》《研ナオコ、おもしろいね》など視聴者の想像を膨らませている。

 注目すべきはNHK自身がこのキャラクターを積極的に打ち出しており、朝ドラ『風、薫る』公式Xアカウントは4月29日、《占い師・真風(まじ)は神出鬼没。真風さんをもう一度》と投稿し、NHKプラスの見逃し配信を案内した。

「研さんは朝ドラは子どものころから見ていたそうで、朝ドラに対する思い入れも強いのではないでしょうか。単なるヒロイン2人の人生を導くキャラクターだけでなく、志村けんさんとのコントでお茶の間を沸かせてきたコント的なユニークな語り口が、物語の世界観をいい意味で変えていますよね」

 見上愛と上坂樹里演じる2人の主人公が日本初の看護師として活躍する姿を描く本作。

 研はそんな2人を見守る「語り」と、時に背中を押す「占い師」として、作品に独特の彩りを添え続けているが視聴者の「次はいつ出るのか」という期待は、放送が進むにつれてさらに高まりそうだ─。