西日本シティ銀行(公式Xより)

 何気なく投稿した内容が、大きな落とし穴になるかもしれない。西日本シティ銀行の女性行員が社内の様子を撮影してBeRealに投稿。顧客の個人情報などを含む内部情報が漏洩し、大変な騒動となっている。

西日本シティ銀行、執務室内が拡散される

 4月30日、西日本シティ銀行は正式に謝罪文を発表。

「この度、当行職員がインターネット上に投稿した営業店執務室内を撮影した動画や画像が、拡散された事案が判明いたしました」

「お客さまをはじめ、多くの皆さまに多大なご迷惑や心配をおかけすることになり、心から深くお詫び申し上げます」

 と陳謝した。

「発端となったのは、4月29日ごろからXで拡散された動画です。西日本シティ銀行の支店と思われる室内を、若い女性がスマートフォンのカメラで撮影。映っているホワイトボードには、業務目標や個人の氏名、融資金額などが書かれていました」(地方紙記者)

拡散されている西日本銀行シティ営業店執務室内を撮影した動画(Xより)

 西日本シティ銀行は「現時点で、執務室内の動画や画像には、7名のお客さまの個人情報(氏名のみ)が記載されたホワイトボードが映っておりました」と事実を認め、対象人物へ個別にお詫びと説明をすること、再発防止に努める旨を述べた。

 現在、SNSではBeRealに問題の投稿をした女性の名前や顔が拡散される事態に。さらに、西日本フィナンシャルホールディングスの株価は前日比マイナス2.86%と大幅に下落する事態となった。

 BeRealへの投稿がきっかけで問題となるケースはしばしば発生している。

 4月20日には、宮城県仙台市太白区内の市立小学校に勤める20代の女性教諭が、職員同士の資料共有などで使うシステムが表示されたパソコン画面をスマートフォンで撮影してBeRealに投稿。SNSで拡散され、仙台市教育委員会が個人情報流出事案として報告している。

 2025年10月15日には、京都市内のマクドナルドで客の高校生が店内の備品を鼻の穴に入れた様子を撮った動画がXなどで拡散。生徒が通学している高校がWebサイト上で謝罪を掲示する事態となった。

BeRealの危険性

「BeRealはフランス発のSNSアプリで、1日1回、ランダムな時間に通知が届き、2分以内に写真を撮影して投稿するよう促してくるのが特徴です。自分の表情と周囲の景色を1枚の写真に収め、加工や編集は出来ません。不意のタイミングで即座の投稿をさせる仕組みには、思わぬ情報流出の危険性があると指摘されています」(前出・地方紙記者)

 今回の行員による情報流出について、ネット上からは

《顧客の預金残高や融資目標は銀行の守秘義務なんだから、漏洩は銀行法違反に直結する》

《金融機関がこんなにゆるゆるでいいの?》

《過去にも似たような事例はあったのに、何で学ばないんだ》

《これから次々と掘り起こされて拡散されることもあり得る》

 などの厳しい声が集まった。

 実は問題となった西日本シティ銀行の情報漏洩動画は、2年前に投稿されたものと見られている。時限爆弾のように後から事態が発覚するリスクもあり、今回の件は他の企業にとっても他人事ではないかもしれない。