5月2日、甲子園球場で行われた読売ジャイアンツと宿敵・阪神タイガースとの伝統の一戦。七回に1点差に追い上げ、なおも2死・一三塁という一打同点の好機。巨人の阿部慎之助監督が代打の切り札として送り出したのは、チームの支柱である坂本勇人だった。しかし、阪神先発の大竹耕太郎が投じた内角直球に対し、坂本はバットを出すも空振り三振を喫した。
“ベテラン枠”でも坂本は劣勢
「三球三振だったのもイメージが悪かったですが、何よりもスイングのキレが完全に失われていました。以前の坂本ならあのコースこそ十八番であり、いとも簡単にレフト前へ運んでいたはず。それがボールに反応できないばかりか、体が自重を支えきれずにヨロめく始末。そこには、年齢からくる衰えに苦しむベテランの姿しかありませんでした」(野球専門誌ライター)
さらに9回、再び巡ってきた打席でも空振り三振に倒れ、以降の出番はめっきり減ってしまっている。
打率も1割台と坂本が深刻な不振に喘ぐ一方で、二軍では、左手の骨折で戦線を離脱していたリチャードが実践復帰。2日の初戦でいきなりバックスクリーン右へ特大のソロ本塁打を放つなど、持ち前の長打力を示した。
「巨人は期待の若手・石塚裕惺が故障で抹消されたものの、三塁も守れる吉川尚輝がケガから復帰。また、増田陸が一塁に起用された際には、ダルベックが三塁に回っており、守備固めには門脇誠も控えている。坂本の出番が見当たらない現状のなか、リチャードまで一軍昇格となれば、三塁は完全に飽和状態。二軍では丸佳浩が打率3割超えと気を吐いており、一軍復帰は時間の問題で、ベンチに一人置いておきたい経験豊富な“ベテラン枠”でも坂本は劣勢に立たされそうです」(スポーツ紙デスク)
4月30日に歴代単独10位となる通算2453安打を記録。9位の長嶋茂雄氏が持つ2471安打まであと18本だが、今の坂本にはあまりにも遠いように映る。
「通算300本塁打まであと1本ですから、それまでは温情采配もありそうですが、阿部監督も3年契約の最終年で、優勝を逃せば進退に関わるだけにどこまで我慢できるか。リチャードもしくは丸との入れ替えで二軍に落とされる可能性はかなり高いと見られており、そのままユニフォームを脱ぐという未来予想図も現実味を帯びてきそうです」(同・スポーツ紙デスク)
ネット上でも、「あの三振はチームの勢いを完全に削いでしまった」「2500安打は厳しそう」「フィジカルがめっきり衰えた」「坂本は二軍で調整させたほうがいい」といった辛らつな声が聞かれる。
引退のレールが敷かれる前に、あの輝かしかった“SAKAMOTO DAYS”を取り戻すことがきるだろうか。
