東京都議会議員のさとうさおり氏が2026年4月22日や26日に自身のYouTubeにアップした“小笠原諸島視察”が、いまSNS上で大きな波紋を広げている。
女性秘書の子どもと同行した小笠原諸島視察
「問題視されているのは、5泊6日にわたる小笠原視察の内容です。小笠原諸島は東京から定期船で約24時間を要する離島で、往復の船賃は一番安いプランでも1人約6万円、ハイシーズンには約16万円になるともいわれています。
そんななか、さとう都議はひとり会派『やちよの会』の公務視察として現地入りしたものの、YouTube撮影用のカメラマンのほか、女性秘書とその子どもの幼児まで同行していたことが明らかとなり、船内での様子や島での食事、移動風景などもうつされており、“それは本当に公務なのか”という疑問の声が噴出しました」(政治ジャーナリスト)
特に、地方議会関係者からは“通常の視察との違い”を疑問視する声も出ている。
「一般的な議会視察であれば、議会事務局を通じた事前調整が行われ、現地では担当課や自治体職員が説明対応をおこなうのが通常です。しかし今回については、そうした“正式な視察”としての段取りが外から見えにくい状況です」(前出・同)
X上でも批判的な声が多く上がり、“公務”と“個人活動”の境界のあいまいさに厳しい視線が注がれている。
《公務視察と言いつつ幼児との旅行のような内容を個人のYouTubeチャンネルで配信し収入を得る有様》
《こういう疑惑が起きることは公人としての信用を揺るがす。ON/OFFハッキリさせた活動を心がけてほしいですな》
波紋を呼んだ反論
一方で、さとう都議本人は批判に対してSNS上で反論。《子連れで職場に行くだけで批判される社会は間違っている》といった趣旨の発信も行っている。
「ただ、その対応もさらなる波紋を呼んでいます。というのも、炎上が広がるなかで、さとう都議は“秘書側に責任がある”とも受け取れる文面を公開。同時に、自身を擁護する支持者の投稿やコメントを次々とリポストしているのです。
これに対し、SNS上では《論点ずらしでは》《批判への反論がすべて後付けに見える》といった冷ややかな声も少なくありません。SNS政治の特徴として、“支持者コミュニティを固める動き”はよく見られます。批判に正面から答えるよりも、応援コメントを拡散することで“世論はこちら側だ”という空気感をつくる手法です。
ただ今回は、都民の関心が“税金の使い道”や“公務としての妥当性”に向いているため、その対応自体が逆に“論点ずらし”と受け止められてしまったのでしょう」(前出・同)
通常、公務視察では、訪問先で得た知見や政策課題、今後の都政への反映などをまとめた「所感(報告書)」の提出がもとめられる。現時点では、今回の小笠原視察に関する具体的な報告内容は都議会側で確認できていないものの、今後どのような所感や成果が示されるのかにも注目があつまりそうだ。
