色や柄を意識した、さりげない”リンクコーデ”も秀逸な天皇ご一家

 天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまは、5月1日から7日にかけて、栃木県の御料牧場でご静養された。

愛子さまが子牛の名付け親になった

ご一家が御料牧場を訪れるのは2年ぶりで、1週間ほど滞在されました。現地に到着されると、天皇陛下は出迎えた県知事らに『楽しみにしてきました』と笑顔で挨拶なさっていました。皇后さまは、御料牧場ならではの緑に感嘆されていたご様子。愛子さまも道中で見かけた美しい藤の花について楽しそうにお話しされていました。自然に囲まれながら、親子水入らずのリラックスした時間をお過ごしになることでしょう」(皇室担当記者)

 御料牧場には、これまで何度も足を運ばれている天皇ご一家。愛子さまが1歳になる前から過ごされてきた場所には、印象的な思い出も数多くある。

「よく知られているのは『ごっつんこ』のエピソードですね。2023年4月に訪問された際、天皇陛下がお話しになった拍子に、雅子さまとおでこがぶつかってしまったのです。お二人が顔を見合わせて笑い合われる微笑ましい一幕でした。その瞬間を見ていなかった愛子さまも、雅子さまが『ごっつんこ』とおっしゃったので、状況をすぐに理解されたようで、思わず笑みがこぼれていました。明るい笑い声が響いたあのシーンには、ご一家の仲睦まじさがあふれていました

 そう語るのは、長年皇室番組の制作にも携わっている放送作家のつげのり子さん。当時のご静養での出来事について、次のように続ける。

「また、この年のご滞在中には、子牛が誕生しました。ご一家は自力で立ち上がるまでのご様子を見守られ、愛子さまがその子牛に名前を付けられました。誕生直前、牧場の空に美しい虹がかかったことから、愛子さまがその子牛に『レインボー』と命名。

 翌2024年のご静養で再会された際、1歳になったレインボーは立派に成長していました。大きくなったレインボーの後ろに両陛下と愛子さまのお三方が並んで記念撮影をされた写真は和やかな空気感が伝わるものでした

 子牛の名付け親となった愛子さまは、かねてから“動物好き"として知られている。その原点には、御料牧場でのひとときがあるのだろう。

「もともと御料牧場は、宮中行事や皇室の食卓に供される食材を生産する場所であり、一般には公開されていません。牛や馬、豚、羊、鶏など多くの動物が飼育され、野菜も育てられています。

 幼い頃からそうした環境で動物と触れ合ってきた愛子さまは “命の尊さ"や“命をいただくことの大切さ"を自然に心に留めてこられたのではないでしょうか

検討中のシンガポール訪問に向けて英気を養う機会

 “はじめての御料牧場”でのエピソードは、赤ちゃんの頃にさかのぼる。

「初めて愛子さまが訪れたのは生後10ヶ月の時です。当時の映像を見ると、雅子さまに抱っこされた愛子さまは、大きな牛にも物おじせず手を差し出し、鼻先に触れてはしゃぐぎ無邪気な笑顔を見せられています。小さい頃から動物がお好きだったことがよくわかります」

 成長されてからも、牧場での動物たちとの絆は深まっていった。

2007年の宮内庁職員組合文化祭美術展で、お気に入りの豚との思い出を『ぶたちゃん』という作品にして出品されました。当時、愛子さまは6歳になったばかりでしたが、よほど印象に残っていらしたのでしょう。

 また、初等科2年生の頃、飼い始めたばかりの愛犬『由莉(ゆり)』を大事そうに抱っこして御料牧場を訪れたことも記憶に残っています。生まれた時から『ピッピ』や『まり』という犬が身近にいた環境に加え、ご静養での動物たちとの触れ合いが、愛子さまの“動物への慈しみ"を育んだのだと感じます」

 多忙な日々を控える愛子さまにとって、今回のご静養はどのような時間になるのだろうか。

「5月の御料牧場は春の息吹に満ち心身ともに癒される場所です。2023年には特産のイチゴを収穫されるなど、季節の恵みを楽しまれていました。現在は新年度が始まったばかりの時期です。滞在中には、今後の予定や心配事を両陛下に相談されたり、アドバイスを受けられたりする時間を持たれていることでしょう。

 愛子さまは11月にはシンガポール公式訪問も検討されており、連休明けからは再び公務やお仕事に多忙な日々が始まります。この豊かな自然の中で、英気を養っていただきたいですね」

 御料牧場での温かな時間は、愛子さまにとって、これからの公務を支える確かな活力となるはずだ。