Snow Man・目黒蓮主演の実写映画『SAKAMOTO DAYS』が公開された。興行的な成功の一方で、作品の評価を巡っては賛否が噴出。一部の原作ファンからは演出やキャラクターの改変を巡って厳しい声も聞かれているようでーー。※以下、ネタバレを含みます。ご了承のうえお読みください。
目黒蓮は4時間の特殊メイクで変貌ぶりを体現
目黒蓮が主演を務める映画『SAKAMOTO DAYS』が、4月29日の公開から9日間で興行収入16億円、観客動員117.7万人を突破した。原作は『週刊少年ジャンプ』で連載中の鈴木祐斗氏による人気漫画。単行本は累計発行部数1500万部を突破し、2025年1月からはアニメの放送もスタートするなど、国内外で熱狂的な支持を集めている。
メガホンを取ったのは、『銀魂』シリーズなど独自の世界観でヒット作を連発してきた福田雄一監督。物語は、全ての悪党が恐れる元凄腕の殺し屋・坂本太郎が「坂本商店」を営みながら、家族との平和な日常を守るため、次々と襲い来る刺客と戦う“日常×非日常”のバトルアクションストーリーとなっている。
「主演の目黒さんは、結婚を機に引退し恰幅のよくなった坂本の変貌ぶりを4時間の特殊メイクで体現。本来の姿に戻った際に見せる蹴りや跳躍は圧巻。ダンスやサッカー経験が活かされたその華麗な足技は、本作最大の見所となっています」(スポーツ紙記者)
一方で、ネット上では主に原作ファンから「坂本がこんなに軽々しく喋るのは違和感しかない」「アクションは素晴らしいが、寒いギャグが入ると現実に引き戻される」といった失望の声も聞かれる。
「福田ワールドといえば、特有のギャグやユーモアが特徴で、どんな作品であっても必ずアドリブっぽいやり取りや同じシーンを繰り返す演出がお約束。しかし、近年公開された『新解釈三國志』や『アンダーニンジャ』、『新解釈幕末伝』はどれも“福田節”が機能しているとは言い難かった。特に『アンダーニンジャ』は原作を完全に無視したような仕上がりで、本作に対しても公開前から『原作の魅力が壊されるのではないか』との“原作勢”から心配の声が上がっていました」(エンタメ誌編集者)
残念ながら、その不安は的中したようで……。
「他の監督で撮り直してくれ!」といった声も
「常連組のムロツヨシと佐藤二朗が近年、シリアスな演技で評価を上げている中、今作でのテンプレ化したアドリブ風のやり取りは時代遅れな印象。近年の福田作品と比べれば、ギャグシーンは控えめだと言われていますが、中盤のシュールなやり取りや、原作ファンから見て違和感を拭えない大幅な性格改変に伴う、“脈絡のないユーモア”は物語の腰を折っていたとの指摘も。こうした仕上がりに不満を抱いた映画YouTuberからは、『他の監督で撮り直してくれ!』といった動画も投稿されており、レビューサイトでも厳しい福田評が散見されます」(前出・エンタメ誌編集者)
とりわけ批判が集中しているのが、物語のクライマックスだ。
「坂本と塩野瑛久演じる改造人間の鹿島が死闘を繰り広げるのですが、最高潮に達した瞬間に“おふざけパート”が挟み込まれるので、目黒のアクションというせっかくの見せ場が半減させられてしまった印象です」(前出・エンタメ誌編集者)
また、“ラスボス”ポジションだったX(スラー)を志尊淳が演じることは、公開まで伏せられていたが……。
「志尊淳さん演じるX(スラー)は、ビジュアルの再現度は非常に高かっただけに、出演時間がもったいなかった。シーズン2ありきの構成だったのかもしれませんが……。シリーズが継続できるかどうかは、目黒さんのファンによる熱烈なアンコールがどこまで届くかにかかっていると言えそうです」(サブカルライター・蒼影コウ氏)
もっとも、福田監督のファンからは「いつものノリで大満足」といった好意的な声も聞かれ、シン役の高橋文哉のほか、神々廻(ししば)役の八木勇征、大佛(おさらぎ)役の生見愛瑠らのハマり役には、原作ファンからも拍手が贈られている。
ジャンプの人気作と目黒蓮という抜群の集客力を誇る組み合わせで順調な滑り出しを見せている本作。目黒蓮は『ほどなく、お別れです』の興収45億円と合わせて主演2作で “100億円の男”になる可能性も期待されており、このまま順調に興行収入を伸ばしていけるかは、映画ファンの「福田アレルギー」の反応次第かーー。
