1年で9人ものアナウンサーが退社したフジテレビ。局を退社したアナウンサーの多くがフリーアナに転身し、元テレビ東京の森香澄、元NHKの中川安奈などフリーになってより活躍を見せる元局アナも。そこで、フリーになったほうがいい!と太鼓判を押せる女性局アナは? 各局の顔ともいえる女性アナの中から1位になったのは親しみやすさ・知名度共に抜群のあの人!
フジテレビのアナウンサーらしい局アナ
3月末にNHKを退局し日本テレビの報道番組のMCに就いた和久田麻由子アナに、同じく3月末に日テレを辞めフリーになった岩田絵里奈アナと、女性アナウンサーの退職が続く。フリーになって羽ばたくアナウンサーがいる一方、局アナであり続ける女性アナもいて……。
そこで、30代~60代男女500人にアンケート。フリーになったほうがいいと思う局の女性アナは誰ですか。
5位は井上清華(31)。
アンケートには、
「朝の『めざましテレビ』のキャスターで、この人を知らない人がいない今、フリーになるチャンス。大儲けできそう」(兵庫県・68歳・男性)
「ルックスが良くイメージも良いので」(北海道・46歳・男性)
「フリーになっても知名度があるし、成功すると思う」(高知県・54歳・女性)
とのコメントが寄せられた。
「非常にフジテレビのアナウンサーらしいアナウンサー。チャーミングだし、華やかさが半端なく、朝のイメージとしてもピカイチ」
と言うのは、放送作家の山田美保子さん。学生時代はアナウンサー事務所のセント・フォースに所属し、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のお天気キャスターを担当。'18年、フジテレビに入社し、『めざましテレビ』のMCを務め、同局の朝の顔に。
「八木亜希子さん、小島奈津子さんなどもそうでしたけど、『めざましテレビ』のアナウンサーは圧倒的な知名度と好感度を持つ。そういう意味でも、井上さんは無敵な感じがします。でもフジの女性アナがたくさん辞めている今、彼女に辞められたらちょっとマズイかも……」(山田さん、以下同)
4位は大下容子(55)。
「テレ朝だけにとどまらず、ほかでも活躍できる実力があるから」(神奈川県・44歳・男性)
「テレ朝だと決まりきった路線しかない印象なので、もっとバラエティー番組で見たい」(新潟県・63歳・女性)
「ジャーナリスト的なコメントをしてもはやアナウンサーではないと感じる」(神奈川県・57歳・男性)
と、実力を評価する声が多くあがった。
「『ワイド!スクランブル』は番組自体長く続き、視聴率もいい。テレ朝は絶対に大下さんを手放さないと思います。大下さんに関しては、仮にフリーになったとしてもそのままテレ朝の仕事をするようなこともあると思う」
'93年テレビ朝日入社。冠番組『大下容子ワイド!スクランブル』を持ち、テレビ朝日現職最年長の女性アナウンサーとして局アナを続けている。定年もそう遠くはないが、その後の進路はどうなのだろう。
「テレ朝のアナウンサー養成学校の校長先生になったり、系列会社の社長になったりと、定年後もたくさん道はあるでしょう。ただ彼女にはしゃべり手として残ってほしい。フリーになる・ならない以前に、表舞台から去らず、アナウンサーとして物事を伝え続けてほしい人ですよね」
3位は桑子真帆(38)。
「『クローズアップ現代』で硬派な番組を担当しているが、彼女はバラエティー番組で笑顔でニコニコ愛想よく進行するほうが似合ってると思う」(大阪府・53歳・女性)
「NHKだけではもったいない。知的で好感度もかなり高い」(宮城県・69歳・男性)
「よく知られている方で、他局でも重宝されそう」(千葉県・50歳・女性)
と、トップ3に。
NHKのアナの中では一番フリーに近そう
「お堅いタイプが多いNHKの女性アナウンサーの中で、彼女は柔らかいアナ。『クローズアップ現代』ではMCとして専門家の方たちとも上手に対峙していて、硬いネタもやれば、生活感あふれるネタもこなす。フリーになったらいろいろなことができそう」
'10年にNHKへ入局し、『ブラタモリ』のアシスタントなどを経て、現在『クローズアップ現代』のMCを務めている。夫は俳優の小澤征悦。
「和久田麻由子さんが日テレのニュース番組を始めたけれど、桑子さんはバラエティーもできると思うし、彼女のほうがもっと幅広いジャンルのお仕事ができるのでは。フリーになればご主人のお話もできるでしょうし、ひょっとすると夫婦共演もあるかもしれない。NHKのアナの中では一番フリーに近そうな気がします」
2位は弘中綾香(35)。
「キャラクターが立っていてタレントとしてやっていける」(東京都・56歳・女性)
「持てるタレント性をテレ朝だけに使わせておくのも惜しい」(東京都・60歳・男性)
「トーク力がある」(佐賀県・49歳・男性)
と、タレント性を評価する声が多く集まった。
「このトップ5の中で一番タレントっぽい人。すごく面白くて、芸人さんたちの中でも遜色なくやっている。フリーになって、芸人さんの番組のアシスタントや、トークバラエティーのひな壇に座っているのを見てみたい」
'13年にテレビ朝日に入社し、『あざとくて何が悪いの?』、『激レアさんを連れてきた。』などバラエティー番組で人気を博す。'23年に第1子を出産し、産後5か月で早くも現場復帰を果たしている。
「彼女もそうだけど、産後復帰してまた局アナを続けられる風土がテレ朝にはある気がして。そのためか、他局に比べて、テレ朝は辞める女性アナが極端に少ないんですよね。
それに大下さんのような好例が先輩にいると、自分もああなれるのでは、という夢も抱ける。ただ弘中さんが50代になったとき、大下さんのような立ち位置にいるとは思えない。彼女は頭もいいし機転も利く。フリーになっても十分やっていけるだろうし、すぐにいろいろな番組からオファーが来そう」
1位は水卜麻美(39)。
「明るく爽やかで好感が持てる。日テレに縛られているのがもったいない」(東京都・47歳・女性)
「局アナで酷使されているよりフリーになったほうが仕事も選べるし、需要があって稼げると思う」(山梨県・58歳・男性)
「人気も実力もあるうちにフリーになって仕事の幅を広げておいたほうが年を重ねてもオファーが来るのでは」(北海道・54歳・男性)
と、176票を集めダントツ1位に輝いた。
局アナにしがみつく時代ではない?
'10年に日本テレビ入社。『ヒルナンデス!』『スッキリ』『ZIP!』でお茶の間の顔に。夫は俳優の中村倫也。
「私としては彼女にはずっと局アナでいてほしいという気持ちのほうが実は強くて。ただアナウンサーは激務なので、女性アナの中には身体を壊す人も多いんですよね。それにご主人のお仕事も大変だろうし、お互いサポートし合う場合、フリーになったほうがやりやすいのかなという気がします。そういうことも含めて、いったん局を離れ、いろいろな視点で世の中を見るのもいいのでは」
フリーになれば仕事の幅も広がり、収入も桁違いにアップすると聞く。それでも局アナであり続ける理由とは?
「やはり会社員なので守られているし、安定性がある。愛社精神もあるでしょう。けれどテレビがオワコンと言われて久しい今、どれだけの人がテレビを見ているのか。番組が桁外れの予算を使えていたころはいろいろな経験ができただろうけど、今はそれもなくなってきているし。正直、局アナにしがみつく時代ではないのかも……」
次にフリーになる女性アナウンサーは? 各局の人気女性アナの動向に注目したい。
山田美保子 放送作家、コラムニスト。テレビ、ラジオのコメンテーターとして『サンデー・ジャポン』(TBS系)などに不定期出演中
取材・文/小野寺悦子
