「もう引退してほしい」不祥事議員ランキングTOP5

 不倫に裏金、失言、ハラスメント─。今も昔も議員の不祥事は数知れず、辞職に追い込まれる議員がいれば、現職にしがみつく面々もいて、国民の不満は募るばかりだ。そこで、30代~60代男女500人にアンケート。不祥事を起こした現職の国会議員で、引退してほしいと思う人は誰ですか?

日本維新の会の体質を表した5位

中条きよしの演歌『うそ』は150万枚を超える大ヒットを記録し、当時は「恋の魔術師」というキャッチフレーズだった

 5位は中条きよし氏(80)。

 アンケートには、「国民の代表としての意識がなく、自己PRの場だと勘違いしている」(茨城県・67歳・男性)、「年金未納は国会議員の資格がない」(神奈川県・54歳・女性)、「国会はステージじゃない」(東京都・60歳・女性)との声が集まり、ワースト5入り。

 2022年に76歳で初当選し、同年、国会で「私の新曲が出ております。お聴きになりたい方はお買い上げください」と発言し問題に。さらに翌年、数十年分におよぶ計313万円の年金保険料の未納があると週刊誌に報じられた。

「彼は国会議員にしてはいけなかった人」と言うのは、ジャーナリストの大谷昭宏さん。本人の自覚に加え、日本維新の会の体質に問題があると苦言を呈す。

「彼が5位に入っているということは、こういう人をかつぎ出すところが、まさにスキャンダルのデパート、日本維新の会。本人に国会議員の自覚がなくても、参議院の場合は解散がないから、最低でも6年間議員として何もしなくても飯が食えることになる。

 名前が売れていれば国会議員になれるだろうという、党の体質がある。結果、こうして有権者を裏切ることになっている」(大谷さん、以下同)

4位は萩生田光一氏(62)

萩生田光一氏

 「裏金、旧統一教会の関係疑惑で批判を浴びているにもかかわらず、けじめをつけず国会や党の権力中枢に居座り続けている」(宮城県・61歳・男性)、「全然反省しておらず当選したらまるでなかったかのような振る舞いが許せない」(愛知県・64歳・女性)、

「裏金問題もそうだが旧統一教会との関わりに怒りを感じる」(静岡県・61歳・男性)と、裏金問題と旧統一教会との癒着が取り沙汰されランクイン。

「この人は1位でもおかしくない。安倍(晋三)元総理の側近で、裏金の首謀者。加えて、生稲さんを旧統一教会の施設に案内したりと、ずぶずぶだったりする。まだ解決していない問題にも関わっていて、それがまた高市政権で返り咲いて党の重鎮になっている。もっと厳しい判定があってもよいのでは」と大谷さん。

 安倍派の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、計2728万円のキックバックを政治資金収支報告書に不記載だったと公表。また世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と密接な関わりを持ち、生稲晃子議員を教会施設に案内したところをスクープされている。これだけの黒いウワサがありながら、議員を続けられるのはどういうことか。

「八王子市会議員からの叩き上げで、しっかり地元を固め、揺るぎない地盤をつくってきた。それが自民党政治の強いところ。だからお手盛りの調査でもこれだけ批判が出ようと微動だにしない。それは他の裏金議員もみんな同じ」

3位は三原じゅん子氏(61)

三原じゅん子議員

「政治より美容が大事とは情けない」(山口県・54歳・女性)、「若いころから自分ファーストのイメージが拭いきれず信頼できない」(山形県・57歳・女性)、「国会議員というより社会人としてありえない」(神奈川県・61歳・男性)との声が。

 昨年6月の参議院審議中、「禁足」が出ていたにもかかわらず国会を抜け出し美容クリニックへ。3時間余り、アンチエイジングの施術を受けたところをスクープされた。

「彼女の場合、女優時代のキャラクターや記者とトラブルになった過去のスキャンダルなど、昔のイメージが先行しているのでは。禁足違反にしても、そこまで責められるほどのものではない気がします」と、大谷さんはやや同情的。

 実際のところ政治力はというと?

「男社会の中で頑張って女性の側に立っている。若手女性議員の面倒をよく見ていて、かなり頼られているようです。先輩大臣も彼女のことは高く評価している。でも元タレントということで、議員活動に目が行きにくい。そこはお気の毒なところ」

2位は今井絵理子氏(42)

今井絵理子

「学がないお飾りタレント議員は全員引退してほしい。税金の無駄でしかない」(宮崎県・46歳・女性)、「議員として何をしているのかわからないし、そのうえ不倫なんて不快感しかない」(神奈川県・51歳・女性)、「不倫もさることながらエッフェル塔写真事件もあり、われわれの血税の使途としてふさわしくないことこの上ない」(東京都・67歳・男性)と、手厳しい声が。男性30票、女性56票と、女性票が大きく上回った。

「元タレントで、政治活動ではなく私生活のスキャンダルだけ目立つところがある。そこが女性たちに疎まれているのでは」

 元神戸市議・橋本健氏との不倫を週刊誌がスクープ。新幹線の車内での手つなぎ写真が報道され、女性を中心に反発を招いた。

「ただ共産党の男性議員の中には、評価している人もいる。彼女は難聴のお子さんがいて、障害者福祉に関する法制化に関しては、与党の中でこれほど熱心な人は見たことがないと発言している。けれど、いかせん脇が甘かった。不倫にしても、もう少し人目を気にしたりと、他の議員たちはもっとうまくやっていそうですよね」

1位は蓮舫氏(58)

蓮舫氏

「二重国籍に関係なく、二番目でいいなどと言う政治家はいらない」(神奈川県・53歳・男性)、「他の人への追及は厳しいのに、自分に対しては甘い」(静岡県・63歳・男性)、「揚げ足取りの政治家であり、問題議員」(東京都・64歳・男性)と、95票(男性72/女性23)を集めワースト1に。

 台湾人の父と日本人の母を持ち、2004年の選挙時に「1985年に帰化した」として初当選を果たすも、後に二重国籍が追及される。その後の本人の釈明にも一貫性がなく、信頼を落とした。

「男性票が過半数を占めているけれど、これは強い女性に対して嫌悪感を抱いているから。声高にいろいろなことを主張するところが煙たがられている。本音は、女のくせに、というところでしょう」

 このワースト1位は、不祥事以前の問題だと大谷さんは話す。

「二重国籍問題はもうずいぶん前に出た話で、嫌悪する理由を探しているだけ。国会議員というのは日本国籍を有するのが大前提。とはいえ仮に蓮舫さんの国籍問題が解決していないとしても、国政に何か悪影響を与えるかというと、そんなことはまずないわけですよね。1位にするほどの話ではないということ」

 むしろもっと下位にワースト5に値する人物がいる、と大谷さんは指摘する。

「まず松本洋平さん(13位)。文部科学大臣で子どもたちの教育に携わる人間が不倫なんてとんでもない話。しかも議員会館で秘書がいない間にいかがわしい行動をとり、嘘を重ねた結果、相手の女性から暴露されている。

 黄川田仁志さん(10位)もこども家庭庁という教育に関わっている人でありながら、人の見た目を揶揄したりと失言を連発している。何より闇が深いのが裏金問題。ワースト5に入ったのは萩生田さんだけで、丸川珠代さん(8位)、下村博文さん(10位)、さらに下位には松野博一さん、世耕弘成さん、武田良太さん(20位)、和田義明さん(25位)と、裏金の大物が並んでいる。こちらの方々にもうちょっとシビアな目を向けたほうがいいのでは」

 不祥事議員はいつまでのさばり続けるのだろうか─。

大谷昭宏 ジャーナリスト、元読売新聞記者。テレビのコメンテーターとして『ニュースONE』(東海テレビ)などに出演中