面白い!看護師ドラマランキングTOP5

 この春スタートしたNHK朝ドラ『風、薫る』は、明治時代を舞台に看護師を目指す2人の女性の物語。これまでも看護師が題材のドラマは多々あって、中には名作もあれば、ハズレの作品も─。そこで、全国30代~60代男女300人にアンケート。

 看護師が主人公の面白い&イマイチなドラマといえば?今回は面白いドラマを発表!

看護師が主人公の面白いドラマといえば?

『恋はつづくよどこまでも』のメインキャスト、上白石萌音と佐藤健

 5位は『恋はつづくよどこまでも』(TBS系/'20年)。

「佐藤健と上白石萌音、2人のやりとりがとても愛おしくて、何度見ても面白い」(神奈川県・女性・53歳)
「佐藤健の役どころが俺様で良かった」(東京都・女性・61歳)

 との声が集まり、トップ5入り。

「魔王と呼ばれるドSのイケメンドクターと、彼に勇者のように立ち向かうナースの姿を描いた胸キュンドラマ。大ブームになり、時代を席巻しました」と言うのは、漫画家でテレビウォッチャーのカトリーヌあやこさん。

 上白石萌音が新米看護師、佐藤健がドSドクターを演じ話題に。「恋つづ」の愛称で呼ばれ、Twitter(現「X」)の世界トレンドランキングで1位に輝くなど人気を集めた。

「ドSドクターが“治療だ”と言ってヒロインをバックハグしたりと、少女漫画の王道をいきながら、ナースとしての仕事の部分もちゃんと描かれている。どんな難しい患者にも立ち向かうヒロインにドSドクターの心も動かされていく。シリアスとコミカルのバランスの良さがありました」(カトリーヌさん)

4位は『風、薫る』(NHK)

NHK朝ドラ『風、薫る』に出演の見上愛(右)と上坂樹里(左)

「始まったばかりだが、今後の展開が面白そう」(愛知県・男性・69歳)
「ストーリーの展開と、2人の主人公が頑張っている姿が良い」(埼玉県・男性・43歳) と、新朝ドラが早くもランクイン。

「女性の仕事といえば学校の先生くらいしかなかった時代に、看護師になった2人の女性の半生を描いていて、ナースの原点を私たちは見ることになる」とカトリーヌさん。

 明治時代に看護師になった実在の女性をモデルにした物語で、見上愛と上坂樹里がヒロインを演じている。

「ヒロインの父親も亡くなった伝染病をきっかけに、今でいう隔離病棟や西洋式の看護が確立されていく。コロナ禍を経験した私たちにとってすごくリアルに感じ取れるエピソードで、だからこそこのテーマが選ばれたのでは。2人が看護学校に入ってからが本番で、そこがどう描かれるのか楽しみ」(カトリーヌさん)

3位は『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系/'22年)

ドラマ『ザ・トラベルナース』で共演している岡田将生(33)、中井貴一(61)

「普通の医療ものと設定、展開が違っていて楽しく見ることができた」(栃木県・男性・64歳)
「岡田将生と中井貴一のやりとりや、そのほかのナースの方々とのやりとりが毎回面白かった」(沖縄県・女性・57歳)

 と、面白い!の3位にランクイン。

「主人公2人のデコボココンビがまず面白い。病院内の派閥やもめ事を絡めながら、2人が患者を救っていくところがしっかりと描かれていました」(カトリーヌさん)

 男性看護師2人のバディもので、脚本は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の中園ミホ。アメリカ帰りで医療行為ができる診療看護師を岡田将生が、謎のスーパーナースを中井貴一が演じた。

「展開がすっきりしていて、そこはまさに『ドクターX』のナース版のよう。昔2人は過去に命を救い・救われた関係だったりと、キャラに厚みもある。《医者は病気を見て治すが、ナースは人を見て治す》という中井貴一さんの印象的なセリフが出てきたりと、カタルシスも感じられました」(カトリーヌさん)

2位は『ちゅらさん』(NHK/'01年)

2001年度前期放送のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』

「ポジティブな気持ちになれる」(岡山県・女性・51歳)
「主人公の国仲涼子が可愛らしく、脇役の堺正章や平良とみ、脚本も良かった」(茨城県・男性・61歳)

 との声が寄せられた。

「沖縄県の小浜島で暮らすヒロインが、初恋の人との出会いをきっかけに看護師を目指す。おばあが言う《ぬちどぅたから(命は宝)》という言葉どおり、命の大切さが物語のテーマになっていました」(カトリーヌさん)

 ヒロインは国仲涼子、脚本は岡田惠和で、最高視聴率29・3%を記録。作中に登場するゴーヤーマン人形もブームに。

「ヒロインの兄でガレッジセールのゴリさんとか、弟でミュージシャンを目指す山田孝之さんなど、ヒロインの家族や周囲の人々の群像劇になっている。そんな中、一貫して命の大切さを訴えていて、最終的に小浜島で診療所を開く。美しい海など沖縄の大自然も印象的。人気シリーズで、続編もたくさん作られました」(カトリーヌさん)

1位は『ナースのお仕事』(フジテレビ系/'96年)

観月ありさと松下由樹がタッグを組んだドラマ『ナースのお仕事』

「コメディー要素が多く、堅苦しい医療ドラマと違って気軽に見られた」(埼玉県・男性・41歳)
「ドジな主人公が先輩や患者との触れ合いを通じて一人前のナースとして成長する過程が好きだった」(兵庫県・女性・55歳)

 と、堂々のトップに輝いた。

「コミカルでありつつ、ナースという仕事の実情や、ヒロインの成長もしっかり描かれていた。当時のフジテレビが掲げていた“楽しくなければテレビじゃない”を体現した、テレビが元気だった時代のドラマ」(カトリーヌさん)

 観月ありさ扮する新米ナースと松下由樹の先輩ナースとのタッグで人気に。シリーズ4まで続き、映画化もされた。

「医師が主人公のドラマはそれまでもあったけれど、看護師にスポットを当てたのがこのドラマ。従来の男性のバディものとは違い、観月さんと松下さんがバディになってシリーズを回していた。今に続く女性バディものの草分けでした」(カトリーヌさん)

エンタメと誇張のさじ加減が大事

 面白かった、イマイチだったといわれるドラマ。その分かれ目は何なのだろう。

「看護師は命と向き合うので、現実離れした描写には引っかかってしまうことも。ただ、エンタメ化されていると納得できるんです。誇張されている部分も面白ければすっと受け入れられるけど、“そりゃないぜ”となるとイマイチになってしまう。

『風、薫る』も、そのバランスに気をつけてほしい。“それはありえない”となると、反省会が始まるので」(カトリーヌさん)

 主人公の試練に涙するか、ツッコみながら楽しむか。この先もナースドラマに注目を。

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<取材・文/小野寺悦子>