いまいち!看護師ドラマランキングTOP5

 この春スタートしたNHK朝ドラ『風、薫る』は、明治時代を舞台に看護師を目指す2人の女性の物語。これまでも看護師が題材のドラマは多々あって、中には名作もあれば、ハズレの作品も─。そこで、全国30代~60代男女300人にアンケート。

 看護師が主人公の面白い&イマイチなドラマといえば?今回はイマイチなドラマを発表!

“好き”と“嫌い”どちらも紙一重!?

『恋はつづくよどこまでも』のメインキャスト、上白石萌音と佐藤健

 5位は『恋はつづくよどこまでも』。

「職業ものというより恋愛ものの要素が強かった」(千葉県・女性・56歳)
「ありえないシチュエーションで共感できない」(北海道・女性・64歳)

 と、面白い!と同じくイマイチでも5位にランクイン。

「あまりにも少女漫画すぎて、そこが引っかかった人もいた」と漫画家でテレビウォッチャーのカトリーヌあやこさん。ヒロインとドSドクターの恋の行方は見どころではあったものの─。

「バックハグに頭ポンポンと、胸キュンの視覚化がたくさんあった。そういうことをあえて病院でやるところが画期的だったけれど、それがキツいと思った人もいたのでは。こんなことありえないよ、と言いながら見るドラマではありました」(カトリーヌさん)

同率5位は『ちゅらさん』

2001年度前期放送のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』

「ストーリーが地味でつまらなかった」(福岡県・男性・59歳)
「看護師という職業の印象がまったく記憶に残っていない」(東京都・女性・63歳)

 と、やはり面白い!の2位に続きイマイチでもランクイン。

「小浜島という沖縄の小さな島を舞台に、キャラの濃い人たちがどんどん出てきて、毎晩のように集まっては夕食を一緒に食べたりしてる。そちらの印象が強すぎて、看護師としてのエピソードが記憶に残りにくかったのかも」(カトリーヌさん)

 群像劇ゆえに、ヒロイン以外のキャラクターにエピソードが分散した部分も。

「兄は典型的なダメ長男で借金を重ねるし、ミュージシャンを目指す弟にしても沖縄らしくて、それでもなんくるないさーという風が流れてる。その2人ともヒロインの同僚看護師と結婚して、結局みんなヒロインの家族になっちゃう。今思うとツッコミどころはたくさんありました(笑)」(カトリーヌさん)

4位は『わたしをみつけて』(NHK/'15年)

「原作が面白かったからドラマを見たが、期待はずれになった」(東京都・女性・57歳)

 と、がっかりの声が。

「民放は漫画を原作にすることが多いのに対し、NHKは面白い小説を見つけてきて、あまり民放にないテーマを選ぶ。この作品にしてもそう」

 と、カトリーヌさん。

 中脇初枝による同名小説が原作。生後すぐ親に捨てられた過去を持つ看護師のヒロインを瀧本美織が演じている。

「親に愛されなかったヒロインが自分を受け入れていく物語。原作はすごく評判が良かったけれど、放送は全4回と短く、すべてを描けなかったのかもしれない。ヒロインがオペ中に執刀医に意見するシーンがあって、そりゃあないよねと言われたり、違和感もあった」(カトリーヌさん)

2位は『ナースのお仕事』

観月ありさと松下由樹がタッグを組んだドラマ『ナースのお仕事』

「はしゃぎすぎでリアリティーがない」(埼玉県・男性・67歳)
「ドタバタしすぎでついていけなかった」(香川県・男性・64歳)と、面白い!の1位に続きワーストでも上位に。

「患者をストレッチャーに乗せたまま暴走して壁に激突したり、コードに引っかかって機材を全部倒したりと、あまりに破天荒なミスをして、今だとコンプラ的にどうなんだろうという感じ」(カトリーヌさん)

 コメディー部分を楽しめないと、拒否反応が起きてしまうとカトリーヌさんは指摘する。

「仕事終わりによくみんなで飲みに行くのだけれど、居酒屋に医師もナースも全員いて、大丈夫なのかと。当時は気にせず見ていたけれど、今だったらツッコまれるだろうし、SNSで反省会が立ち上がっていたはず。逆にトンデモドラマでブレイクしてたかも」(カトリーヌさん)

同率2位は『風、薫る』

2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』主演会見

「主演女優2人の演技が中学生の学芸会レベル」(茨城県・男性・61歳)
「朝に見るドラマとしては話が重すぎる」(大分県・女性・54歳)

 と、こちらも面白い!に続きイマイチでランクイン。

「ヒロインが2人ということもあり、おのおののエピソードがバラバラに進んでいく。どちらのエピソードも掘り下げが足らない感がある」とカトリーヌさんも苦言を呈す。とはいえ、イマイチと判断するのは時期尚早だという。

「今はまだ伏線を張っている段階で、2人が看護師を目指し始めてからが本番だと思う。そこから本当に良いかイマイチかがわかるはず」

1位は『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(フジテレビ系/'25年)

本田翼

「ありえない話でリアリティーがなく、まったく面白みがなかった」(熊本県・男性・52歳)
「ドタバタな感じが合わなかった」(埼玉県・女性・55歳)

 と、イマイチの1位に選ばれた。

「これは推しを愛でるドラマ。ナースドラマとして見るとやはりイマイチということになる」とカトリーヌさん。

 誰からも愛される天使のような北くんと、彼を推す3人の男女の物語。本田翼扮するナースが北くんと病院で出会い、一目惚れをする。

「男女3人で北くんをシェアする、多様性を描いた今ドキなドラマでした。北くん役の岩瀬洋志さんはすごいイケメンで、納得のキャスティング。あと、本田翼さんのナース姿が見られたのは良かったかも」(カトリーヌさん)

エンタメと誇張のさじ加減が大事

 面白かった、イマイチだったといわれるドラマ。その分かれ目は何なのだろう。

「看護師は命と向き合うので、現実離れした描写には引っかかってしまうことも。ただ、エンタメ化されていると納得できるんです。誇張されている部分も面白ければすっと受け入れられるけど、“そりゃないぜ”となるとイマイチになってしまう。

『風、薫る』も、そのバランスに気をつけてほしい。“それはありえない”となると、反省会が始まるので」(カトリーヌさん)

 主人公の試練に涙するか、ツッコみながら楽しむか。この先もナースドラマに注目を。

「面白い!」看護師ドラマランキングTOP5はこちら

<取材・文/小野寺悦子>