5月11日時点で打率.377、本塁打10本、打点30とセ・リーグの打撃3部門でトップと、暫定「三冠王」の成績を残している阪神タイガース・佐藤輝明選手(27)。そんな将来の「メジャーリーガー」を名門球団が放っておくわけもなくーー。
【NPBを席巻する次の日本人選手によって、ヤンキースは村上宗隆をきれいさっぱり忘れるだろう】
アメリカのニューヨーク・ヤンキース専門メディア『FANSIDED YANKS GO YARD』が【ヤンキースが本当に狙うべき選手】と提言したのは、ここまで圧倒的な活躍を見せる阪神の佐藤。メジャー移籍が不透明な現状にも関わらず、ヤンキースの課題だった「三塁手」としても“フィット”すると紹介した。
当初、MLBでも疑問視されていた、シカゴ・ホワイトソックスの村上宗隆選手(26)の活躍ぶりが評価を覆したのだろう。同じくNPB三冠王にもっとも近い佐藤ならば、メジャーでも村上同等、いや、それ以上の価値があると踏んでいるようだ。
しかし、仮に阪神が今オフのポスティングシステムを容認し、2027年シーズンをMLBでプレーすることになったとして、移籍先として「ヤンキース」はフィットするのだろうか。ネット上では、かつての阪神選手を思い出すファンも見受けられる。
《虎→ヤンキースは、井川選手という苦い思い出があるからなぁ》
《ヤンキースは阪神アレルギーやろ》
《イガワがよぎるからやめて》
総額50億円でヤンキースに入団
1999年にプロ初登板で初勝利を挙げると、以後は阪神エースとしてチームの低迷期を支え、2003年、2005年のリーグ優勝にも貢献した井川慶氏(46)。阪神からヤンキースに移籍した選手として、今でも語り継がれる存在だ。
当時、球団がポスティングを容認したことで3年がかりのメジャー移籍が実現。譲渡金2600万ドル(当時のレートで約30億円)、5年2000万ドル(約20億円)の契約を結んで獲得したのがヤンキースだった。
ところがメジャーのマウンドに立てたのは、2年間で16試合のみで2勝4敗の成績。残りの契約期間3年間はマイナーリーグで過ごし、メジャーに返り咲くことなく、帰国後は恩師の岡田彰布氏(68)が監督を務めていたオリックスバファローズに入団した。
後にヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(58)も「(井川の獲得は)完全な失敗だった」と吐き捨て、2018年には現地ニュースサイト『NJ.com』が特集した「ヤンキース史上最悪の12の契約」でもワースト1位に選ばれた井川。1901年の創立以来、ヤンキースが契約を交わしてきた数多くの選手の中で「史上最悪の契約」と評されてしまったのだ。
当時の日本人選手の移籍事情に詳しいスポーツライターによると、
メジャー昇格できずに“塩漬け”
「現地メディアの記事では、ヤンキース側は井川を他球団への放出を模索するも、本人がこれを拒否したとしています。契約時に“移籍を拒否できる”サイドレターがあったのでしょう。そんな活躍もできないのに自分の主張は突き通す、球団側にとって“厄介な選手”に映っていたのかもしれません。マイナーで復調の気配を見せていたにもかかわらず、最後までメジャー昇格できずに“塩漬け”にされた印象もあります。
ニューヨークでは、今でも“IGAWA”の名前に“NO!”と過剰反応するオールドファンもいると聞きます。同じ“HANSHIN”だから、はないでしょうが、いざ佐藤が不振に陥った時は必要以上に叩かれる可能性もなくはない」
2026年5月1日にABEMAで配信された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』では、その井川氏が出演。「マイナーには降格しないメジャー契約だと思っていた」などと、契約時の見落としがあった“しくじり”エピソードを披露しつつ、
「結果が出なかったのは自分の実力。逆に申し訳ないなと思っています」
ヤンキースは「いい球団だった」として感謝しつつ、メジャーで活躍できなかったのは実力不足と認めて謝罪していた。
来年、佐藤が念願叶って海を渡ることができたのならば、まずは“しくじり先生”にアドバイスをもらってはどうか。
