田中圭 撮影/齋藤周造

「えっ、これが本当にあの田中圭なの……?」

 ネット上でいま、そんな驚きと困惑の声が渦巻いている。きっかけは、オーストラリアで開催されたポーカーの世界大会での一幕。約1260万円という高額賞金を獲得した快挙よりも、人々の目を釘付けにしたのは、カメラの前に立った彼の“あまりにも普通すぎる”田中圭の姿だった。

 かつて『おっさんずラブ』シリーズで見せた、母性本能をくすぐる子犬のような愛くるしさや、ドラマ『あなたの番です』でのシャープな二枚目ぶりはどこへやら。SNSに流出した最新の映像に映っていたのは、淡いブルーのパーカーを羽織り、少しふっくらとした頬と首周り、そしてどこか眠たげな表情を浮かべたものだった。

 そこには、芸能界の第一線を走り続けるトップスターのオーラというよりは、休日のショッピングモールで見かける「優しそうなパパ」のような、妙にリアルな41歳の姿。

 かつての“イケメン”に一体、何が起きているのか。その変貌の裏側に迫る。

「おっさんずラブ」時代との比較

『おっさんずラブ』のメインキャスト、左から林遣都・田中圭・吉田鋼太郎 撮影/吉岡竜紀

 田中圭といえば、多くの女性ファンを虜にしてきた「塩顔イケメン」の代表格。特に2018年に社会現象を巻き起こした『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で見せた、喜怒哀楽の激しい“はるたん”こと春田創一役でのビジュアルは、まさに全盛期とも言える輝きを放っていた。

 当時の田中は、30代半ば。適度に引き締まったフェイスラインと、少年のような瑞々しさが共存しており、スーツ姿で見せるスタイリッシュな佇まいは、世の女性たちの理想を具現化したような存在だった。

 しかし、今回のポーカー大会での近影を当時の画像と比較してみると、その差は一目瞭然。

 まず指摘されているのが、フェイスラインの変化。かつてのシャープな顎のラインは影を潜め、全体的にふっくらとした印象だ。また、目元のクマや肌の質感、無造作すぎる髪型も相まって、「現役感」が薄れているように見えてしまったのだ。

「もともと田中さんは、役作り以外ではあまり外見に頓着しないタイプとして知られています。ただ、これまではどんなにラフな格好をしていても、隠しきれない“芸能人オーラ”がありました。今回の変貌がこれほど騒がれているのは、そのオーラさえも消え去り、完全に『一般の41歳』に擬態してしまっているからでしょう」(スポーツ紙記者)

 ネットも騒然「よくいる41歳」の裏側

辿々しい様子でインタビューに答える田中圭(AussieMillions公式Xより)

 この衝撃の近影に対し、SNS上ではさまざまな意見が飛び交っている。

《ぽっちゃりしてる》
《本当にオッサンになり、太ったな》

 といった、年齢相応の自然体な姿を肯定的に捉える声がある一方で、長年のファンからは悲鳴に近い声も。

《よくいるサラリーマン》
《メイクしてないとやっぱ普通に41歳に見える》

 特に注目を集めているのが、彼が「ただのおじさん」に見えてしまう要因として挙げられる“生活感”。田中は私生活では2児の父であり、家庭を大切にするパパとしての一面も持っている。

 今回のポーカー大会での「ノーメイク・私服・無防備な笑顔」という三拍子が揃ったことで、ファンが抱いていた「キラキラした俳優・田中圭」の虚像が崩れ、生々しい「41歳の男性」としての実像が浮き彫りになったと言えるのかもしれない。

 また、一部では「お酒の飲みすぎではないか」と心配する声も。田中といえば、芸能界屈指の酒好きとして知られ、過去には泥酔エピソードが報じられたこともあった。

「不規則な生活や飲酒習慣は、如実に顔のむくみや肌荒れに現れます。ポーカーは集中力を要し、長時間座りっぱなしになるため、体への負担も大きい。そうした過酷な環境下での素の表情だったからこそ、余計に『老け見え』してしまったのかもしれません」(美容ライター)

単なる劣化ではない?舞台復帰を控えた“役作り”説を検証

 しかし、ここでひとつの疑問が浮かぶ。カメレオン俳優とも称される田中圭が、単なる不摂生でここまでビジュアルを崩すものなのか。

 実は、ファンの間では「これは次の仕事に向けた役作りではないか」という説も根強く囁かれているのだ。

 田中は7月31日から、鈴木おさむ書き下ろしの舞台『母さん、ラブソングです』に主演することが発表された。舞台俳優としての体作りは、映像作品とはまた異なるアプローチが必要。あえて肉体的な緊張を解き、体を大きくしたり、あるいは「普通の人」の質感を出すために、意図的にビジュアルをコントロールしている可能性は十分ある。

「田中さんは、演じる役柄によって体重を増減させたり、筋トレで体を絞り込んだりと、ストイックな一面を持っています。例えば、映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』ではスキージャンパーの体型を再現し、『ハウ』では心優しい青年を演じるために柔和な雰囲気を纏いました。今回の“普通のおじさん化”も、次なる大きな役柄に向けた“キャンバスを白に戻す作業”なのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 また、ポーカーという勝負の世界に身を置く際、あえて「芸能人らしさ」を消すことで、相手を油断させたり、自分のペースを保ったりする戦略的な意図があった……という見方もあるという。いずれにせよ、彼が手にした1260万円という賞金は、そのビジュアル云々を差し引いても、勝負師としての凄みを感じさせる数字だ。

俳優としての奥行きか、それとも…田中圭の次なるステージ

 今回の「激変」騒動は、それだけ田中圭という俳優が、常に世間の注目を浴び、愛されている証拠でもある。

 ポーカー大会での姿は、私たちがテレビ画面越しに見てきた「完璧なイケメン」とは程遠いものだったかもしれないが、41歳という年齢を考えればシワもあればむくみもあるのが当たり前。むしろ、その「普通さ」を隠そうともせず、全力で趣味のポーカーを楽しむ姿に、一人の人間としての潔さを感じることもできたのではないだろうか。

 若さだけが武器のアイドル俳優から、人生の酸いも甘いも噛み分けた、深みのある実力派俳優へ――。

 この「老け見え」が、単なるメンテナンス不足なのか、それとも次なる飛躍への布石なのか。その答えは新作の舞台や、今後公開されるドラマの中で明らかになるはずだ。

「ただの41歳」に見えるほどのリアリティを手に入れた田中圭が、次にどんな顔を見せてくれるのか。ファンならずとも、その動向から目が離せない。