5月12日、春日部市が市の中心部にある旧市役所跡地に整備予定の新公園について、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』を活用したテーマ型公園構想をふくむ「KASUKABEパートナーズ共同事業体」と基本協定を締結したと『毎日新聞』埼玉版のニュースがウェブサイトに報じられSNSでも話題となっている。
『クレヨンしんちゃん』の舞台春日部市
「春日部市は『クレヨンしんちゃん』の舞台として全国的な知名度があり、“しんちゃんのまち”を前面に押し出した観光戦略を長年つづけてきました。今回の構想も、その流れをさらに加速させるものといえます。
同事業体は、春日部市内の企業である正和工業を代表とする6社で構成されており、市としてはじめて民間活力を活用する『Park-PFI(公募設置管理制度)』を導入。飲食店や物販などの収益を公園整備費に還元する形で、“稼げる公園”として整備を進めるねらいがあるようです。ネット上でも、すでに《気になりすぎる》《今から楽しみ》など期待の声が上がっています」(スポーツ紙記者)
実際、春日部市ではすでに“クレヨンしんちゃんのまち”としてさまざまなスポットが存在する。
「市内にはエンゼル・ドームをはじめ、ぷらっとかすかべ、市役所、郷土資料館、道の駅庄和など、『クレヨンしんちゃん』ゆかりのスポットが点在。キャラクター銅像やラッピングバス、スタンプラリーなども展開されており、“聖地巡礼”の定番コースとなっています。
また、春日部市議会でもこれまで『クレヨンしんちゃん』を観光やシティプロモーションにもっと活用すべきという意見がたびたび出ており、市をあげて“クレしんのまち”を後押しする姿勢が見られます」(前出・同)
“クレしん頼み”に不安視
しかし、春日部市内ではすでに“クレしん化”が進んでおり、至るところで『クレヨンしんちゃん』の存在感を感じられる状態となっている。さらに、アニメ自体も1990年の連載開始から30年以上が経過した超長寿コンテンツだけに、“新鮮味がうすれはじめているのも確かだ。
「近年は自治体による“アニメ聖地戦略”が活発化しています。熊本県では『ONE PIECE』像が国内外から観光客を呼び込み、静岡県沼津市では『ラブライブ!サンシャイン!!』が地域経済に大きな影響を与えました。
そのため、春日部市としても“全国的知名度を持つコンテンツ”を最大限に活用したいねらいがあるのでしょう。ただ、『クレヨンしんちゃん』はすでにまち全体に浸透しているコンテンツでもあるため、“これ以上広げても特別感を保てるのか”が課題となりそうです」(アニメ業界関係者)
実際、ネット上では“クレしん頼み”に不安視する声も投稿されている。
《春日部はクレしんコンテンツあちこちにあるから今更って感じだし、そろそろ飽きられそうな予感》
《クレヨンしんちゃんで擦るのは、もう限界ですよね、、、》
かつて作中で、主人公・野原しんのすけは「オラの町を守るゾ!」と叫んでいたが――現実の春日部でも今、“しんちゃんとともに歩むまちづくり”が、さらに進もうとしているが、賛否両論を引き起こしている。
