東京・両国国技館で5月24日まで行われる、大相撲五月場所。大の里と安青錦に加えて、2日目からは豊昇龍も休場が決まり、2横綱3大関のうち東西の横綱と1大関が不在という異例の事態となった。
負傷者続出で“パリ巡業”に不安の声
千秋楽が近づく中、星取表は大関に復帰した霧島を筆頭に大混戦の模様となっているが、ファンの間ではすでに“別の不安”が囁かれている。
「幕内では、前頭七枚目の朝紅龍と小結の高安も休場中。多くの力士が戦線を離脱していますが、相撲協会は6月13日と14日に“パリ巡業”の開催を発表しています。これは協会の100周年と相撲の伝統を祝うイベントで、1986年に大相撲が初めてフランスで開催されたことを記念するもの。
公式発表では《最高峰の力士たちがパリに一堂に会します》とされていますが、負傷者が続出する現状を受け、ファンからは疑問の声が多く寄せられています」(スポーツ紙記者)
X(旧ツイッター)上では、「まじで来月パリ巡業行ってる場合なのか...」「けが人だらけでどうする?って感じ とりあえず巡業の詰め込み過ぎはどうにかしてほしい」「力士の身体が悲鳴上げてるよ…」「巡業多すぎ! ブラック過ぎる」などのコメントが。
そんな中、勝ち越しに王手をかけていた元大関・朝乃山が11日目の翔猿戦で足の親指を負傷し休場することが明らかになった。親方によると「腫れてて四股も踏めない」状況だといい、後半戦に入っても休場者が続出している。
夏巡業の休みはわずか1日
大きな海外巡業を控える中の人気力士による相次ぐケガ。パリ巡業後には国内で夏巡業も控えている。
「すでに発表されているスケジュールによれば、8月2日の岐阜を皮切りに、東北・関東地方を中心に全国を回り、30日の東京まで約1か月続きます。昨年より2日増えて28日間、27会場での開催となりますが、力士が完全に休めるのはわずか1日程度。
3月末から4月末にわたって春巡業では、五月場所を休場することになった大の里や安青錦をはじめ、14人以上の力士が途中離脱を余儀なくされました。本場所に影響が出ている以上、相撲協会による“過密スケジュール”に批判の声が集まるのも無理はありません」(スポーツ誌ライター)
年6回の本場所に加えて、4回行われる国内巡業。2023年には15か所だった春場所は、2024年は20か所、2025年は25か所、そして今年は27か所と、その数も年々増えていることが分かる。
パリ巡業に関して、協会は《スポーツ、文化、精神性をひとつのイベントに集約し、歴史に名を刻むイベントになることを約束します》と発表している。ファンは、どうか日程は集約しすぎない精神で、相撲の文化を守ってほしいと願っているだろう。
