中東情勢の緊迫化により深刻な問題と化している“ナフサ”不足。5月12日には、ナフサの調達不安定化を受けて、カルビー株式会社が「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」、「フルグラ」など合計14商品のパッケージを白黒の2色に変更すると発表した。
『わさビーフ』燃料の調達が困難
ポテトチップスシェアでカルビーに次ぐ、2位に位置づける株式会社湖池屋は週刊女性PRIMEの取材に対し、「現状はパッケージの白黒への変更等は予定しておりません」と回答している。
また、1987年の発売以来、根強いファンを抱える山芳製菓の『わさビーフ』は、「燃料の調達が困難になった」として工場の操業を一時販売停止する事態に陥っていた。
「山芳製菓は3月12日から22日までの11日間、操業を停止することに。停止を発表した際には、《一日も早い操業再開に向けて全力で対応》としていましたが、再開時期については明言されていませんでした。
そうした背景もあって、大手フリマサイト『メルカリ』では、4袋2200円で出品するなど“転売ヤー”も出現。同日23日には再開のアナウンスがありましたが、転売問題にも発展するなど、中東情勢の影響がさまざまな場所に波及しています」(フードライター、以下同)
操業を再開した山芳製菓に対しては、
《よかった〜!! これからもツ〜ンとさせておくれ!!》
《わさビーフ! これからも食べられるんだ! よかった!》
など、愛好家たちからの声が溢れていた。
ナフサショックの影響は?
再開には至ったものの、“ナフサショック”が進行する中、『わさビーフ』への影響はないのだろうか。山芳製菓に問い合わせてみると、
「弊社サプライヤーからは包装資材に関してはインキ不足による供給制限の話は上がっていませんが、軒並み20~40%と過去に類を見ない値上要請が来ています」(山芳製菓株式会社担当者、以下同)
と回答があった。
パッケージ変更については、「現在のところ変更の予定はありません」と説明。
今後のナフサ不足の対応については、
「仕入れコスト上昇を社内コスト吸収と値上げで対応を検討しています。
原油由来の素材に関しては軒並み不足、値上の要請が来ていて事業運営に関して各社苦労しています。値上を商品に転嫁しなければならず持続的な成長に大きな影響が出ないか、危惧しているところです」
業界全体を襲うナフサショック。安定供給への道筋は、いまだ見通せていない――。
