5月13日、静岡県伊東市に本社を置く伊豆急行は社員が勤務時間中に予約専用端末を使用し、座席指定券を不正に発券していたと発表した。
同社は「不正行為防止教育などを再徹底」
4月16日、伊東市にある伊豆高原駅できっぷ販売業務をしている該当社員が、予約専用端末を私用して、私用の移動のため自身を含めた社員5人分の特急「踊り子2号」伊豆急下田駅―横浜駅間の普通車指定席券と乗車券を購入。
その際、1列4人の座席2列8人分を5人で独占できるよう、“相席ブロック”目的で「座席指定のみ券」を空いている残り3席分発券。本来は特急料金が含まれている一部の企画きっぷを買った人しか発券できないため、不正行為を知った内部者からの通報で発覚したという。
同社が発表したプレスリリースには、
「このような事案が発生したことは誠に遺憾であり、お客様や社会にご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。今後は本社を含め管理体制をさらに強化し、再発防止に努めてまいります」
詳細を聞くため同社に取材を申し込むと、社員5人分のきっぷを発券した行為は、該当社員の独断によるものだったと明かした。
「(不正行為に)携わっていたのは本人のみです。事実を確認したのち社内規程により厳正に対処します」
具体的にどのような教育・再発防止をしていく予定か? という質問には、
「発券についてはマニュアルなどにより指導・教育を行っておりましたが、本件発生を受け、不正行為防止教育などを再徹底してまいります」
とのことだった。
「踊り子2号の運営は伊豆急だけでなくJR東日本とJR東海も関わっています。また車両に関してはJR東日本のものなので、社員の不正利用が理由で踊り子号の運行が中止になるようであれば、伊豆急にとっても利用者にとっても大打撃です。
今回1件だけであればさすがに中止になることはないと思いますが、今後も不正行為が明らかになるようであれば、何かしらの措置が取られる可能性もあるだけに、社員の教育はきちんとしてほしいですね」(トラベルライター)
高速バスや新幹線の自由席でたびたび問題になる「相席ブロック」行為。本来なら注意や対策しなければいけない立場である鉄道会社の社員が、自ら違法行為を行っていたことは許されないだけに、再発防止は徹底してほしい。
