セブンイレブンのCMに出演する相葉雅紀(左)櫻井翔(中央)天海祐希(セブンイレブン公式サイトより)

「評判がよかったら、他の地方の言葉を使った別バージョンを制作する目論見なのか……。ただ最初から受け入れられず、少々つまづいている状況といえますね」(広告代理店関係者、以下同)

セブンイレブンのCMに批判殺到

 いまいち何が目的かわからない“宇宙人(の店員)”設定で嵐の櫻井翔(44)と相葉雅紀(43)、そしてオーナー役に天海祐希(58)が出演しているセブン-イレブンのCM『なにがあるかなセブンイレブン』シリーズ。その新CMが5月より放送がスタートしている。

「『“ありがとう”っていい言葉だよね』といったコンセプト・ストーリーのCMで、レジ担当の天海さん演じるオーナーが店を訪れた客が地方出身と気づき、その客の出身地の“方言”で“ありがとう”で見送るというものです」

同CMは現時点で以下が展開されている。
●「ありがとう ありがとさま篇」
●「ありがとう だんだん篇」
●「ありがとう わっぜありがとう篇」

「“ありがとさま”は津軽の人の言葉、“だんだん”は出雲の人の言葉、“わっぜありがとう”は薩摩の人の言葉として、客が発した言葉から天海さんがそれに気づく様子が描かれています」(前出・広告代理店関係者)

 これらの方言について、放送直後からSNSではそれぞれの地方から批判的な声が多数上がっている。

《【わっぜありがとう】なんて使ったことないわ!!なんじゃその方言はっ!!!方言偽造かっ!》
《薩摩の人 鹿児島県の人はわっぜありがとうなんて使いません!わっぜの使い方が間違ってる!!》
《天下のセブンさんのCM全く津軽じゃない…件 よくこれでOKしたもんだ》
《ありがとさまのCMいい加減にしろよ 言わないよ、ありがとさまなんて まじでどこの言葉?》
《違和感あり過ぎ。普通にありがとうございます。》
《ありがとさま なんて言わないし(笑)》
《方言指導いなかったんか?》

「薩摩弁として『わっぜ』は“すごく”や“とても”というような意味ですが、それは『ありがとう』に使わない。『ありがとさん』は津軽弁ではなく山形弁といった声が非常に多いですね」(前出・広告代理店関係者)

 CMを展開するセブン-イレブンに、方言指導の有無など制作過程、また本CMへの批判的な声について問い合わせると次のような回答があった。

「本CMの制作にあたりましては、各地域の言葉の表現やニュアンスについて、方言・言語表現に関する専門家に確認のうえ進めてまいりました。一方で、SNS等において、本CMで用いた表現について、地域で実際に使われる言葉づかいと異なるとお感じになったといったご意見を頂戴していることは認識しており、真摯に受け止めております。

 このたびのCMは、『ありがとう』という感謝の気持ちを、ご当地の言葉をモチーフに、親しみやすくお伝えしたいという意図で制作したものです。方言には地域差・世代差・場面差があることも踏まえ、いただいたご意見は今後の表現検討の参考としてまいります」(セブン-イレブン・ジャパン広報部)

“言語化”が尊ばれる昨今だが、耳障りが良いだけの安易に使われた“ただの言葉”では、きっと人の心は動かない。