群馬県が5月1日から交付を始めた1万部限定のパスポート型パンフレット「GUNMA PASSPORT(ぐんまパスポート)」に申請が殺到。仕様やデザインにもこだわり、群馬県の様々な情報を紹介されている。さらに、県内35市町村に設置したオリジナルスタンプを押すことができるのが特長。パスポートの受付が、初日で終了したこともあり、高額転売が相次いでいる。
12日に行われた定例記者会見に登場した山本一太知事は、人気を受けて3万部を増刷する方針を明らかにしたものの、現在も高額転売が続いている状況だ。
1万8000円で落札されたケースも
無料で配布されたものながら、確認できるフリマアプリでの最高落札額は1万8000円。群馬県のLINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」を友だち追加。アンケート記入した後に申請できその後、交付されるというものだ。
転売防止対策などでパスポート1つ1つにナンバリングがされているが、結果的に若い番号ほど希少価値があると判断されてしまい、プレミアム価格がつく結果となっている。
そこで「GUNMA PASSPORT」を配布する群馬県観光リトリート推進課に、企画した意図や今後の転売対策などについて話を聞いた。
「このパンフレットを通じて群馬県のことをより深く知っていただくことで、観光やワーケーションなどによる来訪を促進し、ファンやリピーターの増加につなげていきたい。あわせて、群馬県をより好きになっていただき、より深い関わりを持っていただくことを期待して企画しました」
反響や効果については、
「5月1日の申請開始初日で申請者数が発行総数の1万部を突破し、即日受付を終了したことや交付窓口に行列ができるなど、想定を大きく上回る状況でした。多くの方に関心を持っていただいたことを大変ありがたく受け止めています。
周遊をされた方から、“観光を楽しみながら巡ることができ、達成感があって嬉しい”、“費用はかかったが、各地で観光をしたり、ご飯やお土産を楽しんだりできてよかった”といった声をいただいており、こうした周遊が、各地域での飲食や買い物などにつながり、地域の活性化にも波及していくものと期待しています」
LINEとシリアルナンバーを紐づけて管理したことで、効果を実感していると語る。
「紐づけて管理していることは抑止効果があると考えています。またすぐに増刷も決定したことで、更に転売の抑止にもつながると思います」
「入手しやすい環境を整えていく」
増刷分にもシリアルナンバーをつける予定だというが、現段階では高額転売者などに罰則などは考えていないという。
「本来多くのみなさまに適正な形でご利用いただくべきものであり、高額転売は趣旨に反する行為であると認識しています。県としては、県公式SNSや特設サイト等を通じて、転売・購入をしないよう注意喚起を行うとともに、増刷を進めることで、入手しやすい環境を整えていきます」
今後の群馬パスポートの活用については、
「大変大きな反響をいただいており、まずは増刷を行い、本当に必要としてくださっている方々にしっかりお届けしたいと考えています。そのうえで、この群馬パスポートをきっかけに、県内35市町村を巡っていただき、それぞれの地域の魅力や文化、食、観光資源などを実際に体感していただければと思っています。
また、地域からも観光振興に活用したいといった声をいただいているところもありますので、地域でも幅広く活用していただけるような展開につなげていけるとよいと考えています」
ネット上では「グンマー帝国」と呼ばれることも多く、“未開の地”“パスポートが必要”というイメージを逆手に取って企画された「GUNMA PASSPORT」。想定以上の人気となっているだけに、「魅力度ランキング」でも上位に入る日も近い?
