「『風、薫る』はヒロインが2人なだけに取り巻くイケメンも多い。りん(見上愛)の初恋相手の虎太郎(小林虎之助)、これから恋仲になりそうなシマケン(佐野昌哉)、直美(上坂樹里)をだました寛太(藤原季節)など多様な相手役から目が離せません」(イケメン評論家)
朝ドラでヒロイン支える男性パートナー像は?
朝ドラといえばヒロインだが、支える男性パートナーが物語の魅力を倍増させているといっても過言ではない。そこで、これまで女性視聴者から最も支持を得たのは誰なのか。1000人アンケートでベストパートナーに選ばれたのは?
10位は『あさが来た』('15年)で“五代さま”旋風を巻き起こしたディーン・フジオカ演じる五代友厚がランクイン。
「五代さまが登場するたびに胸が高鳴った」(栃木県・50歳)、「まるでタキシード仮面のよう」(埼玉県・41歳)
ドラマウォッチャーの神無月ららさんは、
「五代さんはヒロイン・あさ(波瑠)のパートナーでも伴侶でもないのですが(笑)、さすが“五代ロス”を生み出した男。幼いあさの前に突然現れて消えないインパクトを残し、風のように去っていく。
そして、あさのピンチにはまた風のように現れて、助けてくれる。実在の偉人を“少女漫画のスーパーヒーロー”として再構築してしまう脚本の妙と合わせて、忘れられない魅力にあふれているキャラでした」
おディーンさまの原点は五代さまから?
9位は『なつぞら』吉沢亮が演じる山田天陽
9位は『なつぞら』('19年)で吉沢亮が演じた山田天陽。主人公・なつ(広瀬すず)の幼なじみで初恋の人、そして、なつの夢を支える存在として人気を誇りつつも若くして亡くなってしまう。
「一人で畑で亡くなる姿は美しく悲しすぎた」(北海道・36歳)、「吉沢亮を最後まで生かしてくれる朝ドラはないのか」(静岡県・49歳)
などの声が相次いだ。吉沢といえば、『ばけばけ』('25年)の錦織役もヒロインよりヒロインっぽいと大人気キャラだった。そんな錦織が支えたレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が8位に。
「トキの家族を支えるヘブンさんが健気でいとおしい」(神奈川県・46歳)、「こんなに稼いでくれる旦那さま最高」(福岡県・40歳)
神無月さんは、
「まだ記憶に新しいヘブン先生がランクインしましたね。すぐ文句を言うしこだわりは強いし、なかなかクセ強な人物造形でしたが、生涯の伴侶となるトキと一緒にいるヘブン先生は、妻のトキ(高石あかり)と家族に向ける愛情が特大で、些末なクセなど吹き飛ばすような魅力があったと思います」
ヘブンさんロスの視聴者も多い?
7位は『らんまん』槙野万太郎(神木隆之介)
7位は『らんまん』('23年)の主人公・槙野万太郎(神木隆之介)。
「好きなものに一途で情熱的な万太郎に愛されたい」(千葉県・39歳)、「互いを支え合う夫婦愛がうらやましい」(長野県・53歳)
周囲にどう思われようと、自分の好きな植物研究を貫き、妻・寿恵子(浜辺美波)と添い遂げた情熱の物語に神無月さんは、
「やはり朝ドラでヒロイン以外の女性に目移りするようなパートナーは見たくない。その意味で8位のヘブン先生もそうですが、妻命な万太郎は一途な夫としてピカイチなんですよね。
まぁ寿恵子には家計のことや、生涯子どもを産ませ続けるなど、たくさん苦労もかけましたが(笑)。万太郎のモデルになった牧野富太郎博士のお墓は、スエコザサという彼の妻の名を冠した笹に今でもびっしりと囲まれています」
天国でも妻の愛に支えられている?
6位は『あまちゃん』の種市浩一(福士蒼汰)
6位は『あまちゃん』('13年)の種市浩一(福士蒼汰)が票を集めた。
「プールから上がってきた種市先輩に私も一目惚れした」(東京都・31歳)、「あんな人と高校時代に恋ができたらアオハルすぎる」(宮城県・26歳)
主人公・天野アキ(能年玲奈、現・のん)の初恋の先輩・種市は“国民の初恋”とも呼ばれ、
「少女漫画から抜け出たようなキラキラのルックスなのに、キツい岩手訛りでアキとユイ(橋本愛)という2人の美少女の間をフラフラする種市先輩、ギャップのあるキャラクターもまた魅力的でした(笑)」(神無月さん)
'23年の再放送時にも《ずぶん先輩!》《種市先輩キター!》がSNSでトレンド入りするほど人気キャラクターは健在。
5位は『虎に翼』の佐田優三(仲野太賀)
5位は『虎に翼』('24年)の佐田優三(仲野太賀)。主人公・寅子(伊藤沙莉)の最初の結婚相手。
「優三さんが戦地に行く姿はつらくてお腹が痛くなった」(長崎県・43歳)、「いつもニコニコして自分のことを理解して包んでくれるパートナーが最高」(秋田県・32歳)
序盤で戦死してしまう優三さんを惜しむ声が多かった。神無月さんは、
「ヒロインの初恋ではないものの、気がつけば隣にいて、なんでも打ち明けられる、いわゆる“朝ドラ幼なじみ枠”の優三さん。その幼なじみ枠の中の、最高峰に当たる男性じゃないでしょうか。法律家になるために生まれてきたような寅子と、お腹の中の子を慈しみ、寅子が存分にその翼を広げて飛ぶことを望みながら、戦争で逝ってしまう」
その後、岡田将生演じる星と結ばれる寅子に「優三さんのほうが見た目的にもお似合い」の声があふれた。
『カムカムエヴリバディ』の雉真稔(松村北斗)
4位は、『カムカムエヴリバディ』(2021年)の雉真稔(松村北斗)。
「母と私は今でも北斗くんのことを稔さんと呼んでいます」(山梨県・32歳)、「キュン死しそうなほどカッコよかった」(茨城県・28歳)
ヒロイン・安子(上白石萌音)と結ばれたのもつかの間、戦争で儚く散ってしまった稔さんに神無月さんは、
「これは安子との淡く美しい初恋のエピソード込みでのランクインなんでしょうね。乗れない自転車で駅に駆けつけた安子を助け起こす稔さんの、恋に完全に落ちた眼差し、安子からの別れを感じ取って本心を聞くために列車に乗ってきた優しさ。稔さんの全部が、女の子の理想の王子様の詰め合わせでした」
ちなみにスタエン朝ドラ王子枠は『おかえりモネ』('21年)の永瀬廉、『舞いあがれ!』('22年)の目黒蓮を抑えて松村の圧勝だった。
3位は『あんぱん』の柳井嵩(北村匠海)
3位に輝いたのは、『あんぱん』('25年)の柳井嵩(北村匠海)。
「子どものころから一途に自分を思ってくれる穏やかな嵩に惚れた」(岩手県・35歳)、「どんなときも声を荒げない優しい嵩がそばにいてくれたら」(青森県・49歳)
ヒロイン・のぶ(今田美桜)の幼なじみでありながら、のぶを思い続け最期まで添い遂げる一途な嵩の姿に胸を打たれた視聴者が多いようだ。ライターの津田春子さんは、
「前半はのぶから不条理な扱いを受けていたので“嵩かわいそう!”と見守る視聴者が多かったように思います。のぶが登場しない、戦地での嵩を中心に描いた週もあり、ヒロイン以上に視聴者から愛されたパートナーでしたね」
のぶよりも嵩のストーリーが共感を呼んだ?
2位は『あさが来た』の白岡新次郎(玉木宏)
続く2位は、『あさが来た』('15年)の白岡新次郎(玉木宏)。10位の五代友厚と共に、同作から2人の男性が視聴者からの熱視線を集めた。
「新次郎さまの包容力とビジュアルにびっくりぽん」(大阪府・45歳)、「あさを見守る、やわらかい視線が素敵」(石川県・41歳)
ヒロイン・あさの夫となる新次郎について神無月さんは、
「あさのモデルとなった広岡浅子は今でこそ“規格外の才能を持った商売の天才”として評価されていますが、当時は“変わりもんの奥さん”。そんな女性を家の奥に閉じ込めず、好きなように商売の腕を振るわせた。
現代でも妻の才能を摘もうとする男がうじゃうじゃいる中で、男としてのこの“器の大きさ”は、みんな好きにならずにいられないでしょう(笑)」
あのビジュアルに迫られたらびっくりぽん!
1位は『カーネーション』の周防龍一(綾野剛)
そんな新次郎さんを抑えての1位は『カーネーション』('11年)の周防龍一(綾野剛)。
「綾野剛に良くない報道があったときも周防さん貯金があったので好きでい続けた」(富山県・48歳)、「朝ドラ史上、あんな湿り気のある男はいない」(宮崎県・52歳)
2011年の放送から15年を経た今でも1位に君臨する周防さんを、神無月さんは、
「朝ドラでは忌み嫌われる“ヒロインの不倫の恋”の相手役ですからね。善悪を超え、いかに周防さんが魅力的だったかがよくわかる結果です。糸子(尾野真千子)はたくましい女性だけど、成功までにどれほどの苦労を経てきたか視聴者は嫌というほど知っていた。
だからあの周防さんの“オイも、好いとうと”のひと言は、見ていた人の心にも“恵みの雨”のごとく沁みたんですよね。ずっと後回しにしてきた糸子の“女の恋心”が、このとき初めて報われたんです」
ちなみにヒロイン・糸子の夫(駿河太郎)はランクインならず。15年前は不倫に寛容だったのか、それほどまでに魅力的だったということ?
『風、薫る』でこれらの男性よりも魅力的なパートナーは現れるのか。今後の展開に期待!
