それまで当たり前のようにあった番組が、テレビ欄から消える。放送終了の理由は人気低迷、メイン出演者の勇退、はたまたトラブル、そして時代の流れとさまざま。終わった番組を惜しむ声は、その番組がいかに人々の日常に根を張っていたかの証でもある。10代から80代の1000人に聞いた「終わってほしくなかった番組」は何ですか?
「平成を代表するお笑い」
まずは20位から11位までを駆け足で紹介する。( )内は放送局と放送期間。
■20位『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系/'97年〜'18年)
「とんねるずが若手芸人に無理やりいろいろなことを押しつけたりするのが面白かった」(35歳・男性)
■19位『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系/'06年〜'26年9月終了予定)
「宮根がはっきりものを言うから」(71歳・男性)
■18位『学校へ行こう!』(TBS系/'97年〜'08年)
「未成年の主張など、キャラのある学生が主役の唯一無二の番組だった」(26歳・女性)
■17位『伊東家の食卓』(日本テレビ系/'97年〜'07年)
「番組で紹介された生活の知恵は今でも続けているものがあります」(68歳・女性)
■16位『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系/'96年〜'18年)
「平成を代表するお笑いだった」(38歳・男性)
■15位『世界一受けたい授業』(日本テレビ系/'04年〜'24年)
「社会問題も多く取り上げており、意義のある番組だと思っていた」(81歳・女性)
■14位『ためしてガッテン』(NHK/'95年〜'22年)
「身近な話題で豊富な情報をくれた」(82歳・男性)
■13位『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系/'75年〜'21年)
「司会の児玉清さんの言い回しが好きでよく拝見しておりました」(75歳・女性)
■12位『HEY!HEY! HEY!』(フジテレビ系/'94年〜'12年)
「ダウンタウンならではの出演歌手やグループへの接し方が面白かった」(60歳・女性)
■11位『アッコにおまかせ!』(TBS系/'85年〜'26年)
「アッコさんの毒舌が面白かったし、長年続いていて親しみがあった」(59歳・女性)
グループの存在と番組がなくなった悲劇
ここからはトップ10!
■10位『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系/'04年〜'20年)
志村けんさんと相葉雅紀らが動物の魅力を伝えるバラエティー。'20年3月、志村さんのコロナ感染による急逝で番組は終了、後継番組へ移行。
「志村さんが死去で終了は悲しすぎた。その後の動物や関係者にも多大な影響があったはず。社会的損失」(53歳・女性)、「おちゃらけではない優しい志村さんの人柄を、もっともっと見ていたかった」(55歳・女性)
■9位『ボクらの時代』(フジテレビ系/'07年〜'26年)
日曜朝、3人のゲストが台本なしで自由に語り合うトーク番組。今年3月で終了。
「トーク番組に出ることがほとんどないような俳優さんたちの話が聞けたり、意外な組み合わせのトークが貴重だと感じていた。まさか終わってしまうなんて。とても残念」(56歳・女性)
■8位『嵐にしやがれ』(日本テレビ系/'10年〜'20年)
5月末で活動終了を迎える嵐の冠番組の1つ。老若男女を問わない5人の人気。
「毎週土曜日の楽しみだったので、それがなくなってとてもショックを受けた」(19歳・女性)、「メンバーそれぞれの企画があって面白かった」(45歳・女性)
■7位『SMAP×SMAP』(フジテレビ系/'96年〜'16年)
歌・コント・料理コーナー「ビストロSMAP」を柱に、男性アイドルの可能性を一気に広げた伝説的番組。'16年のSMAP解散とともに終了した。
「SMAPの存在自体と番組が同時になくなるという悲劇」(54歳・女性)、「SMAP全員の個性や団結力も見ることができ、ゲストとの絡みも相手に寄り添って魅力を引き出していた」(52歳・女性)。ちなみに名物企画「ビストロSMAP」の最後のゲストは、本ランキング最多ランクインのタモリだった。
■6位『トリビアの泉』(フジテレビ系/'02年〜'06年)
日常のムダ知識を集め、出演者が「へぇ」のボタンで評価する深夜発の人気番組。ゴールデン枠にも進出した。
「バカらしいことを真剣に実験する企画が大好きだった」(47歳・男性)、「ずいぶん前に終了したのに、いまだに番組の内容を思い出して会話したりする」(47歳・女性)
皆が終了を惜しむタモリという存在
■5位『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系/'82年〜'23年)
タモリが鉄道、地形、空耳など“偏愛”をテーマに毎週ゆるく遊ぶ深夜番組。40年以上続いた長寿番組だった。
「あれほどマニアックな内容で成り立つ番組はほかになく、今後二度と出てこないと思う」(50歳・男性)、「稀有な番組だった。タモリさんしかできない番組。空耳アワーもよかった」(73歳・女性)
■4位『世界ふしぎ発見!』(TBS系/'86年〜'24年)
ミステリーハンターが世界各地を取材し、スタジオでクイズを解く土曜夜の定番。
「いつまでも終わらないような気がしていた。お茶の間の定番だった」(48歳・女性)、「永遠に終わらない番組のように思っていた」(62歳・女性)。“終わらないと思っていた”─この感覚こそ、長寿番組への最大の賛辞なのかもしれない。
■3位『ブラタモリ』(NHK/'08年〜)※'24年に一度レギュラー放送終了後、復活し、現在も放送中。
タモリが街を歩きながら地形・地質・歴史を読み解いていく紀行番組。
「タモリさんの軽妙さと知識の深さで楽しく理解しやすい」(48歳・女性)、「ごく普通の町にも歴史があり、その痕跡が残っていることに興味を覚えた。それが見られなくなって寂しい」(72歳・男性)
■2位『VS嵐』(フジテレビ系/'08年〜'20年)
嵐の5人とゲストチームがオリジナルゲームで対決するバラエティー。
「嵐のメンバーの仲の良さがいちばんわかって楽しめる番組だった」(55歳・女性)、「誰でも成功しそうなゲームに四苦八苦する姿も、すごく面白かった」(53歳・女性)。嵐の活動休止と運命を共にした番組として、惜しむ声は今なお根強い。
■1位『笑っていいとも!』(フジテレビ系/'82年〜'14年)
堂々の1位は、お昼の代名詞。32年間続いた生放送バラエティー。タモリは出演番組が本ランキングでベスト10内に4本ランクインしており、その求心力は健在?
「マンネリ化することなく、ずっと楽しめた。喪失感がすごい」(42歳・男性)、「あって当たり前の番組だったし、生放送ゆえにたまにハプニングもあり楽しかった」(49歳・男性)、「タモリさんと出演者のやりとりが面白かったため。この番組がきっかけでブレイクした人がたくさんいたと思う」(40歳・男性)
“惜しまれて終わる”。それこそテレビ番組にとって最高の引退の形─。
