巨人・阿部慎之助監督

 横浜DeNAを3タテし、6連勝(5月19日時点で7連勝)と勢いに乗る阿部巨人。リリーフ陣による「鉄壁の継投」で辛くも接戦をモノにしてきているが、先発投手が早々と降板する現状に、レジェンドからは厳しい声が上がっている。

 5月17日の試合で5勝目を挙げたドラフト1位ルーキーの竹丸和幸。期待以上の活躍を見せているようにも映るが、14日と16日に公開された江本孟紀氏のYouTubeチャンネルは、ゲストの堀内恒夫氏とともに巨人投手陣へダメ出しを連発する内容となった。

「『日替わり打線』と共に、阿部慎之助監督の采配を象徴するのが『マシンガン継投』です。17日に勝利した竹丸は無失点に抑えながら6回87球で降板。大勢、マルティネスという2人の強力な抑えがいることもあり、阿部慎之助監督は『先発は5、6回までいければOK』というスタンスで、早々に見切りをつけ、中盤以降にリリーフ陣を大量投入する戦い方を見せています。

 チームの稼ぎ頭となっている竹丸ですが、堀内氏の評価は『いいピッチャーだけど“そこそこ”』。江本氏に至っては『苦労すると思う』『育っていかないよ』とかなり辛らつでした」(スポーツ紙記者)

「野球自体を勘違いしている」

 昭和の先発ローテーションといえば、中4日や5日は当たり前。江本氏は78回、堀内氏は178回もの完投を記録しているだけに、2人の「先発論」はさらに激しさを増す。

「堀内氏は『野球自体を勘違いしている』と、阿部監督を痛烈批判。登板する投手の数が増えれば、調子の悪い選手が試合を壊す危険性が高まるとし、『リリーフ陣に頼り切ったチーム作りでは優勝できない』と断言しています。江本氏もこれに同調し、『あの2人(マルティネスと大勢)は“補足”くらいでないと先発は育たない』と語気を強めていました」(同前)

同学年の江本孟紀とは“コラボ”機会も多い堀内恒夫(公式ブログより)

 また、16日に更新された動画では、舌鋒の矛先はヤクルトにも向けられた。今季から指揮を執る池山隆寛監督は、先発投手の「3勤1休ローテ」を実践しているが、この方針にも「プロ失格」「休養させられた投手は“自分の仕事を取るな”と怒るべき」と言いたい放題だ。

あまりにも“昭和っぽい”やり取り

「ヤクルトほど明確なルール化はされてはいませんが、巨人も先発陣を休養抹消させるケースが目立ちます。分業制は現代野球の常識であり、2人の主張はあまりに“昭和っぽい”やり取りのようではありますが、『記録にも記憶にも残らない選手ばかりになる』との未来予想図はかなり当たっているように思います。

 週に1回しか投げない緩いローテや、登録抹消で10日間も休んでおきながら5回で降板する先発投手たちにはファンも物足りなさを感じていたのか、動画のコメント欄では賛同の意見が目立っていましたね」(スポーツ紙デスク)

 投手の肩や肘を保護する現代の「分業制」と、重鎮たちが訴える「タフさの養成」。どちらに真の正解があるかは一概には言えないが、阿部監督がこのまま「マシンガン継投」を続けた先に待つのは、投手王国の誕生か、それとも10年後には誰も覚えていない「小粒投手」の量産か……。