自民党・古屋圭司議員(公式サイトより)

 5月19日、衆議院本会議後に実施された“大規模地震発生を想定したヘルメット着用訓練”が、SNS上で思わぬ炎上騒動となっている。

議員らによる防災訓練で笑い

拡散されている国会での「ヘルメット着用訓練」(Xより)

「この日、衆議院本会議では、防災庁を内閣直属の組織とし、総理大臣を補佐する『防災大臣』を置くことを定めた『防災庁設置法案』の採決が行われ、法案は衆議院を通過しました。その直後には、議員らによる防災訓練も実施。

 国会として“防災意識向上”をアピールする狙いもあったとみられます。しかし、訓練内容はヘルメットを着用する程度の簡易的なもので、議長の講評で“議員各位の協力により、有意義な訓練となりました”と述べられると、議場内から笑いが起きる場面もありました」(一般紙記者)

 全体的にどこか緊張感に欠ける空気が漂うなか、特に注目を集めたのが、自民党の古屋圭司衆議院議員だった。

「ヘルメットを浅くかぶり、あごひもを顔の前にわざと垂らしたように見える古屋議員の姿が動画で映し出されました。隣に座る石破茂前首相のどこか“ほのぼの感”のある着用姿、さらにその隣の岸田文雄元首相の“妙にまじめすぎるかぶり方”を比較する声もネット上では聞かれます。

 とくに今回の訓練は、防災庁設置法案という“災害対策の司令塔”創設に関わる重要法案の採決直後に行われたものだったため、防災意識そのものを疑問視する声が広がってしまいました」(同・一般紙記者)

 映像を見た視聴者からは、

《国の議員が静かにできないのに小中学生が静かにできるわけない》

《こういう訓練って真面目にやらない人間がどこでも一定数居るけど、国会に限ってふざけてる奴の割合多いのもうどうしようもないんだな》

《小学校の避難訓練の方がちゃんとやってる。ふざけ過ぎで訓練やってます感も出てないし時間と税金の無駄遣い》

 批判的なコメントがネット上に多く寄せられたが、実は古屋議員の振る舞いが物議を醸すのは今回が初めてではない。

学級崩壊寸前の避難訓練

「今年1月に行われた国会内の防災ヘルメット着用訓練でも、古屋議員が茂木敏充外務大臣とヘルメットを軽く叩き合うような場面が動画で拡散され、波紋を呼んでいました。

 古屋議員は、減災・防災政策を推進する初代“国土強靱化担当大臣”を務めた人物で、現在も自民党の『火山噴火予知・対策推進議員連盟』会長です。

 それだけに、ネット上では《こんな人に国の命運任せてるとかマジで終わってる》《これでよく岐阜に防災庁誘致したいとか言えますね》と、今回の振る舞いに対する批判がより強まっているのです」(前出・一般紙記者)

 災害時には国民へ冷静な行動を呼びかける立場である国会議員たち。しかし今回の訓練映像から伝わったのは、“危機管理”というより“学級崩壊寸前の避難訓練”のようなまとまりのない空気感だった。

 防災庁創設を掲げる前に、まずは国会そのものの防災意識を立て直すべきだと感じた国民も少なくなかったようだ。