【ホワイトソックスがオスバルド・ビド投手を放出 日本での挑戦を模索へ】
5月19日(日本時間20日)、メジャーリーグ移籍情報を専門に取り上げる米メディア『MLB Trade Rumors』が、ホワイトソックス傘下3Aのオスバルド・ビド投手(30)のリリースと、次の移籍先が日本のプロ野球になる可能性を伝えた。
記事では、すでに契約合意が間近に迫っている球団として横浜DeNAベイスターズの名前が挙げられ、2025年シーズン末から6球団を渡り歩いた右腕について、
【近年、日本のプロ野球は投手有利の傾向にあるため、ビドにとって日本は良い選択肢となるかもしれない。もし復調して好成績を残すことができれば、将来的にアメリカ復帰を目指すことも可能だろう。】
“投高打低”の傾向にあったプロ野球での活躍を予見している。
5月20日時点でセ・リーグ4位につけているDeNA。相川亮二新監督(49)にとって誤算だったのが、今季より阪神タイガースから移籍し、ローテーションの一角として期待されたジョン・デュプランティエ投手(31)がコンディション不良で離脱。
そして新外国人のオースティン・コックス投手(29)が、4月8日の中日ドラゴンズ戦での登板後に登録抹消。アメリカに帰国して左肘の手術を受けたことで、シーズン中の復帰が難しい状況となったことだ。
そんな先発投手のコマ不足解消のため、メジャーでの居場所が定まらなかったビドに白羽の矢が立ったわけだ。メジャー通算69登板のうち先発が28試合、リリーフでも41試合に投げたユーティリティーぶりも評価されたのだろう。
ビドの特徴と重なるDeNA投手
MLB事情に詳しいスポーツライターも「NPB、そして日本の生活にアジャストできれば大きな戦力になりそう」と期待を寄せる。なんでもDeNAだけでなく、他球団も昨年から調査を進めていた注目株だという。
「190cmの長身で、スリークォーターから投げ込む150キロ台のフォーシームに、鋭く曲がって落ちるスライダー。パワーピッチャーに見えますが、高速シンカーのようなツーシーム、他にもカットボールやチェンジアップを操る技巧派でもあります。
空振りを取れるスライダーを磨けばリリーバー、クローザーとしての起用も面白いと思いますが、DeNAの台所事情から期待されるのは先発の役割でしょう」
なるほど、その特徴を聞く限りは「藤浪晋太郎」だ。
2025年シーズン途中の7月にDeNAに加入し、6試合に登板して1勝0敗。シーズンオフに推定年俸8000万円で契約更改した藤浪晋太郎投手(32)。2026年は開幕からローテーション入りの期待がかかるも、オープン戦で結果が出せず、さらに右手中指を裂傷するアクシデントも影響してか二軍暮らしを続けている。
「オープン戦2試合で計5回3分の2を投げて5失点、与えた四死球は7つ。復帰登板を果たした5月以降のファーム戦では制球も安定していますが、それでも相川監督から信頼されていないのか、依然として一軍からお呼びがかからない状況です。
そしてビドですが、実はこちらもお世辞にも制球力バツグンとは言えません。彼にも藤浪投手同様の死球グセがあるのです」(前出・スポーツライター、以下同)
満塁で2者連続の「押し出し死球」
5月7日(日本時間6日)、村上宗隆選手(26)も2番ファーストで出場したホワイトソックスとロサンゼルス・エンゼルスとの試合。4回裏ツーアウト満塁のピンチを“火消し”すべく、2番手でマウンドに上がったビドだったが、まさかの2者連続の押し出し死球を与えて2点を献上したのだ。
「いずれも右打者に向かって抜けていく死球で、オープン戦でも見られた藤浪の軌道と似ています。そしてビドのMLB過去3年間の与四死球率は、制球難に苦しんだ阪神時代の藤浪とも似通った数値で、死球に至っては前者の方が多い。
素材は一級品とされながらもMLBでたらい回しにされ、そしてリリースされた理由もエンゼルス戦に見た制球難も無関係とは言えないでしょう。プレー環境やボールを変えることで制球もアジャストできるのか、その日に投げてみなければわからないところも藤浪投手に似ていると思います」
藤浪獲得の際には「コマンド(制球力)については、うちのAIやメカニクスのデータ班を生かせる」と、制球難の改善に自信をのぞかせていたDeNAフロント。ビドにも自慢のAI技術を駆使するということか。
