2020年上映の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が興行収入400億円を突破するなど、毎年のようにメガヒット作品が生み出されているアニメ映画。しかしいくらヒットしているといっても、万人にウケる作品ばかりではないだろう。
中には、評判を聞いて観に行ったけど期待外れだったと肩を落として帰った経験を持つ人もいるはず。そこで全国の20歳以上60歳以下の男女500人を対象に「期待外れだった大ヒットアニメ映画ランキング」についてアンケートを取った。
第5位は『超かぐや姫!』
NETFLIXでの独占配信後、ファンからのリクエストを受けて劇場公開されたという経緯を持つ本作。主題歌を含む劇中歌にはボーカロイド「初音ミク」の楽曲『メルト』を作ったryo(supercell)など、錚々たる“ボカロP”が携わっている。
しかしその点が話題になる一方で、ボーカロイドに馴染みのない人からは“マニア向け”と感じられる一面も。“合う・合わない”がはっきりと分かれやすい作品なのかもしれない。
《ネットで高評価みたいな事がよくかかれてたから見たけど、自分には合わなかった》(北海道・52歳・男性)
《マニア層にしか受けない内容だった》(神奈川県・59歳・男性)
第4位は『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』
『名探偵コナン』といえば、毎年コンスタントに公開される劇場版がもれなくヒットを記録。今回は暴走する謎の「黒いバイク」の謎を巡ってコナンたちが活躍するのだが、コメントでは「先が読めた」「犯人がすぐにわかった」と謎解き要素がいまいちだったという声が多く寄せられた。
また、前作『隻眼の残像』では長野県警の3人、2024年の『100万ドルの五稜星』では怪盗キッドなど、魅力あるキャラクターが「コナン」の持ち味でもある。しかし本作の登場キャラには余り魅力を感じられなかったという人もいるようだ。
《先読みができてしまってドキドキ感が少なかった》(東京都・44歳・男性)
《キャラに魅力が足りない》(沖縄県・50歳・女性)
第3位は『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』
前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が国内興行収入140億円を突破。お馴染み“マリオ”のキャラクターたちが活躍する本作だが、今回は他の任天堂ゲームからも多数のキャラが登場し話題となっている。思わぬクロスオーバーに喜ぶ声もあるが、“マリオの映画”を見ている気がしないといった意見も。また前作の出来がとても良かっただけに、落差を感じたとの声も多い。
《舞台がマリオなのに他のゲームキャラクターが多数出演しており、ストーリーに入り込めなかったから》(東京都・54歳・男性)
《前作の方が面白かった。マリオ以外のキャラクターを出しすぎている》(新潟県・50歳・男性)
《以前、観た時は、面白いと感じたが、次の作品になると、面白さが半減した》(香川県・50歳・女性)
第2位は『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』
『映画ドラえもん』シリーズ45作目となる本作は、1983年に公開された『のび太の海底鬼岩城』のリメイクだ。大人世代の中にはオリジナルの「海底鬼岩城」を観た人も多く、やはり「オリジナルが良かった」「最初の声優陣の声が良い」と懐かしむ声が寄せられている。また長年映画を公開し続けている作品なだけに、ストーリー展開などがマンネリ化しているとの意見もあった。息の長いコンテンツならではの指摘なのかもしれない。
《マンネリ感があった》(大阪府・38歳・男性)
《リメイクよりオリジナル》(埼玉県・47歳・男性)
《どうしても前声優陣のドラえもんが忘れられず、また原作者がなくなってからのストーリーがどうしてもドラえもんらしくないと思ってしまうから》(愛知県・41歳・男性)
第1位は『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』
観客動員数196万人の大ヒットを記録し、日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」を受賞した前作から5年。待望の続編となる本作は、前作で大切な親友を失った主人公の少年・ルビッチがもう一度“信じる勇気”を取り戻す物語だ。しかし、前作と比べて「感動がなかった」「展開が似ている」とする声が寄せられている。
またキングコング・西野亮廣による原作絵本と比べる声もあり、期待が高かった分あまり面白くないと感じてしまったと分析する人も。どうやら前作を超える感動を作り出すのは難しかったようだ。
《前作のほうが感動があって面白かった》(宮城県・57歳・女性)
《似たようなストーリーや雰囲気で変化に乏しい》(茨城県・43歳・男性)
《絵本が良すぎたのでちょっと期待し過ぎたのかもしれない》(愛知県・42歳・男性)
上位5作品のうち、4作品が続編及びシリーズ化されている映画となった。6位の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』や7位の『最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編』も前作からの今作ということを考えると、やはり評判が良かった前作と比べてしまうのは仕方のないことなのだろう。ただしそれだけ期待が高いとも言え、劇場へ足を運ぶ人が多いのも納得だ。
近年映画業界において好調が続くアニメ映画。今後もどんな作品が生み出されるのか、非常に楽しみである。
全国の20歳以上60歳以下の男女500人を対象に実施した「期待外れだった大ヒットアニメ映画」ランキング
1位:映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~ 99票
2位 映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城 33票
3位 ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー 31票
4位 名探偵コナン ハイウェイの堕天使 28票
5位 超かぐや姫! 26票
6位 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 24票
7位 最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編 22票
8位 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女 17票
9位 新劇場版 銀魂 -吉原大炎上- 16票
9位 劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編 16票
10位 劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク 10票
10位 劇場版チェンソーマン レゼ篇 10票
※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて5月下旬、全国の20歳以上60歳以下の男女500人を対象に実施
