高市早苗首相

 5月22日夜、総理公邸でおこなわれた自民党参院幹部との食事会で、高市早苗首相が配った“まさかのおみやげ”が賛否を呼んでいる。

高市早苗首相、自民党参院幹部との食事会

高市早苗首相

「食事会には、松山政司参院議員会長や石井準一参院幹事長らが出席。少数与党のなかで難航する国会運営や、高市総理の悲願とされる憲法改正などが話題にあがり、高市総理は《日頃、参院には少数与党の中で大変苦労いただいている》と感謝を伝え、改憲への強い意欲も示したそうです。

 また、会食後に松山会長が報道陣の取材に応じ、首相が『おっさんもきれいになろうキャンペーン』と題して、“男が塗ってしわがのびるクリームとか化粧水をいただいた”“寝る前につけるクリームだと総理が立ち上がって紹介していた”と明かしました。笑みを浮かべながら振り返る様子からも、終始なごやかな雰囲気の食事会だったことがうかがえます」(全国紙政治部記者)

 高市首相が幹部らに化粧水や“シワのびクリーム”を配ったエピソードはSNSでもまたたく間に拡散され、ネット上では、

《女性首相ならではの心遣いですね。男女関係なく清潔感は大事》

《手土産のセンスの高さ。顔から受ける印象だって大事だもんね》

 など好意的な反応が相次ぐ一方、

《無駄な会食、無駄なお土産、無駄な時間》

《ナフサ不足で関係者や消費者が困難を極めている最中にこんなふざけた事をやっている日本のトップ》

《こういうの一種のセクハラですよね》といった否定的な声も見られ、高市首相らしい“サービス精神”が、賛否を呼ぶ展開となった。

“高市流コミュニケーション”

 こうした声が聞かれる背景について、政治ジャーナリストが指摘する。

「高市首相は保守色の強い“鉄の女”イメージがありますが、一方ではかなり気さくな一面も知られています。今回も、参院側との距離を縮めるための“高市流コミュニケーション”だったのでしょう。ただ、永田町では単なる“美容ネタ”では済まされない空気もあります」

 というのも、現在の自民党内では、旧派閥や政策グループの動きが再び活発化しているからだ。

 今回の会食相手の石井幹事長も、先月、新たな議員グループ『自民党参院クラブ』を設立。そこには松山会長らも発起人として名を連ねているほか、議長を除く自民党所属の参院議員100人のうち40人超が参加しており、参院内で大きな影響力を持つグループになるとみられている。

「Xでも、《首相は石井準一参院幹事長が新グループを設立したことを警戒しているが、発起人には松山政司参院議員会長も加わっており、石井氏を牽制する意味合いもありそうだ》といった投稿が見られ、“美容クリーム外交”の裏にある参院内の微妙な力学を指摘する声が上がっています。

 高市政権にとって、参院の安定はまさに生命線。衆院以上に、参院側の空気や人間関係が政局に直結する場面も少なくありません。だからこそ今回の会食も単なる慰労会ではなく、“誰と距離が近いのか”“誰を重視しているのか”をさりげなく周囲に示す政治的メッセージの場だった可能性があります」(前出・政治部記者)

 首相の“おっさん美容キャンペーン”は、永田町らしい笑顔と緊張感が同居する一夜となった。