阿部慎之助

 5月25日、読売ジャイアンツの阿部慎之助監督が、娘に対する暴行の疑いで警視庁渋谷署に現行犯逮捕された。26日未明に釈放されたが、阿部監督は容疑を認めており、野球ファンの間に大きな衝撃が走っている。

自ら辞任、涙ながらに謝罪会見

 事件は25日の午後7時ごろ、東京都渋谷区内にある阿部監督の自宅で起きた。姉妹喧嘩をしていた18歳長女と15歳次女に、「静かにしろ」と阿部監督が一喝。それに対し長女が言い返してきたため、襟元をつかんで押し倒すなどの暴行を加えたという。阿部監督は「言い返され、かっとなった」などと供述しており、当時は酒に酔っていたとみられる。

「その後、長女はAIチャットサービスの『ChatGPT』に相談し、児童相談所への通報を勧められたため通報したそうです。そして児相から110番通報があり、渋谷署員が駆け付けることに。今回は誰にもケガはありませんでしたが、児相が出てきたことで“家庭内の暴力が常習化していたのではないか”などあらゆる憶測が広まり、事が大きくなりました」(スポーツ紙記者)

 阿部監督は姉妹と14歳の長男がいる3児の父。2019年の現役引退セレモニーでは家族と東京ドーム内を一周し、長男の投球を受けるなど、仲睦まじい様子を見せていた。

 巨人の国松徹社長は25日、球団を通じて「暴力は許されないことで極めて深刻に受け止めています」とコメントを発表。監督の進退を含め処分を検討するとし、当面の間は橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務めるとした。

 そして26日、謝罪会見をおこなった阿部監督。監督の辞任を発表した上で、「今朝、山口オーナーにお会いして受理していただきました」と、自ら申し出たことを説明。さらに「こういう形で……去るってことは、本当に、ご迷惑をかけてるなと……思います」と、涙を流しながら謝罪した。

阿部監督の“幻のスタンプ”

 また、会見では長女からの手紙が代理人によって読み上げられる場面も。

「殴る蹴るといった事実はございませんでした。報道では殴られたなどとありますが、私の過度な状況説明によって報道内容が事実と異なってしまったことについては明確にお伝えさせて頂ければと思っております。

 父とのこのような大がかりなけんかは初めてのことであり、ChatGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所があるということで、電話をさせていただきました。どのようにすればわからないと相談しましたが、どうすればいいかといった意向が聞かれることなく警察に通報されるという結果になってしまいました。

 警察が来て一番驚いているのは私自身です。父が目前で連行される姿をみて、私は泣き崩れてしまいました。みなさんをお騒がせしてしまい大事になったこと深く反省しております」(長女の手紙)

 すでに各方面で、阿部監督を“削除”する動きが進んでいる。日本テレビは公式YouTube『日テレ公式チャンネル』から同監督の動画を削除。ここでは、高橋由伸氏との対談「月刊巨人軍監督日記」シリーズで、最新の動画が配信されたばかりだったという。

販売中止になった「巨人軍監督日記」シリーズの公式LINEスタンプ

「同じ“巨人軍監督日記”シリーズの公式LINEスタンプも、販売中止になったようです。似顔絵イラストと阿部監督が実際に語った名言をデザインした人気のスタンプで、こちらもつい先日第二弾が発売されたばかり。“何が何でも魂!!”や“迷ったらやれ!”など、熱血な阿部監督らしい言葉が揃っていました。皮肉にも、つい最近発売された第二弾には“我慢と辛抱”というスタンプもあったのですが……。すぐに販売終了となり、いまや“幻のスタンプ”となってしまいました」(スポーツ誌ライター)

 今回の騒動にネット上では、「我慢と辛抱できなかったんだよなあ……」「スター監督が、一夜にして全てを失った」「野球ファンにとってレジェンドの行く末を思うととても悲しいニュース」「残念だけどしばらく野球界に戻ってこれないだろうなぁ」「長女の言葉が本当なら、ただのよくある親子喧嘩だと思う。なんでこんな大事になったんだ? 監督を辞任するほどのことなのだろうか」など、驚きととまどいの声に溢れている。

 LINEスタンプには「今日は今日! 明日は明日!」という名言も並んでいたが――。巨人軍が掲げる「常に紳士たれ」の理念を考えれば、辞任という判断は避けられなかったのかもしれない。