ドン・キホーテ 撮影/編集部

「夏場しか使わないからそこまで高額なの求めてない」

 5月15日、『ドン・キホーテ』は風量が秒速15メートルのハンディファン『爆風ターボファン』(5499円)を発売。風量の強さに特化したプライベートブランド「ド風量」シリーズの新商品として、全10商品を順次展開している。

ハンディファンの常識を超える暴風域

ドン・キホーテの『爆風ターボファン』(公式サイトより)

 この『爆風ターボファン』は実際にドローンで使用されている羽根とモーターを小型化して搭載したハンディファンだ。ドンキ従来品の同容量バッテリーモデルが秒速約5〜7メートルの風量だったが、本商品は秒速15メートルと2倍以上の風量を実現。公式サイトでは「ハンディファンの常識を超える暴風域レベルの超強風で暑さも不快感もブッ飛ばす」と謳っているが…。

《音が大きいならその内騒音問題になるんじゃ?》

《万が一、ファンが折れ、顔面に向かって飛んでくると考えると怖い》

《普通に高すぎ》

 など、消費者からは一部心配の声が散見した。

「注目すべきは、ドンキ側が最大風量時はかなりの風切り音がするとしている点でしょう。担当者曰く、夏フェスや炎天下のイベントなど屋外での使用を想定しているそうです。とにかく素早く涼しくなりたいというニーズに応えた商品で強力な分、音の大きさは避けられない問題でしょう」(全国紙記者、以下同)

ハンディファンの発火リスク

 近年、ハンディファンやモバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を搭載した製品の発火事故が社会問題化している。国の独立行政法人「NITE(製品評価技術基盤機構)」の実験では、落下などで強い衝撃を受けたハンディファンが内部でショートし、発火や爆発する映像がYouTubeで公開されている。

 こうした背景を受け、『爆風ターボファン』は長寿命で発火しにくいリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し充電回数も従来のリチウムイオン電池と比べて約2倍の1000回程度としている。

 このような「革新的で便利そうだけど、不安も残る」という反応は、ドンキPBにおいて初めてではない。

「3月にドンキで発売された自転車『Option-0』(オプションゼロ、1万1000円)は、鍵・ライト・荷台を省くことで価格を極限まで抑えたでした。関東での先行発売後、完売店が続出するなど売れ行きは好調である一方、SNSでは『企業としての責任放棄では?』などの厳しい批判が噴出しました」

 ドンキ側は店舗で「ライト装着は法律上の義務」とポップで掲示し、販売時にも説明を行っていると釈明しているが、そのまま乗る人も多いと想像するのは容易い。

「驚安の殿堂」を掲げるドンキが、「安全のディスカウント」と受け取られないことを願うーー。