元広島東洋カープの羽月隆太郎被告(25)が、5月28日にSNSライブを配信。指定薬物エトミデート、いわゆる「ゾンビたばこ」の使用で逮捕された騒動をファンに謝罪した。しかし、自身の懺悔だけにとどまらずーー。
宮崎キャンプの直前に医薬品・医療機器法違反の疑いで逮捕され、当初は容疑を否定するも、取り調べが進むにつれて認める供述を始めた羽月被告。否認から一転して“完落ち”した理由も配信で触れられた。
羽月によると、自分が否認し続けて警察の“足止め”をすることで、キャンプ地で他選手に捜査が及んだとしても、その頃には尿検査での陽性反応は出ないと踏んだ。つまりは自分と同様に、ゾンビたばこを使用した選手を庇おうとしたのだ。
しかし有罪判決を受けた公判では「周囲に吸っているカープ選手もいた」と証言し、今回も羽月を含む、少なくとも6人が指定薬物を購入した事実を暴露している。どうやら道を正そうと、彼らに自首を促しているわけではなさそうだ。
「保釈後、仲間だと思っていた人たちから連絡はありませんでした。結果として仕事を失い、仲間だと思っていた人たちは離れて行きました」
庇ってみせた“仲間”から慰労、感謝の声があると思ったのだろう。しかし、羽月を待っていたのは仲間から“見捨てられた”現実だった。
また現行犯での所持、尿検査で陽性反応が出ない限りは、いくら羽月の供述があったとしても逮捕には至らない。警察から、そして広島球団からも「グレー」とされた“仲間”たちは無罪放免になっている状況がある。
熱せられたフォークを当てられた
さらにチーム内で置かれていた立場についても羽月は明かした。
「僕に至らぬ点があり、先輩と険悪になったことでチーム内で孤立し、仲間外れのような状態になっていた時期があったのは事実」
他にも、チーム内には先輩に逆らえない雰囲気があったとして、飲めない体質でありながら飲酒を強要されたり、熱せられたフォークを首に当てられるなど、“いじめ”を逸脱する行為もあったとする。それでも何とか溶け込もうと、今までたばこも吸ったこともなかった羽月は、誘いを断れずに薬物に手を染めてしまったようだ。
カープからひとり解雇を言い渡され、裁判での“証言”で再調査に取り掛かるも「継続中」として、羽月の配信についても本部長は「反応することはない」との姿勢を示す球団。5人の仲間たちは現在もプロ野球選手であり続けている。
身から出た錆とはいえ、それは自分だけではない、他の“サビ”がついた選手が罰せられないのは不公平だ。法律で裁けないのならば自身でやるしかない。そんな思いから、ライブ配信での暴露を始めたのだろうか。
現在は故郷・宮崎に身を寄せる羽月の元には、地元の小中学生が「野球を教えてください」と尋ねてくるという。彼がこれから選ぶのは野球か、それとも復讐か。
