子ザルのパンチくん(写真/読者提供)

 パンチくんら56頭のニホンザルが暮らすサル山に、外国人の配信者が着ぐるみ姿で乱入したのは5月17日のこと。『市川市動植物園』は警察に通報し、千葉県警市川署は同日、威力業務妨害の疑いで自称アメリカ国籍の男2人を逮捕。

 事件は国内外で大きく報じられ、パンチくんの安否を案じる声がSNSにあふれた。

パンチくん、右腕の怪我疑惑

飼育員にしがみつく子ザルのパンチくん(写真/読者提供)

 世界中から注目を集めるニホンザル・パンチくん。サル山への侵入騒動後、またひとつ心配の声が上がっていた。

 事件後、19日に園は安全対策として観覧規制エリアの拡大や侵入防止ネットを設置。並行してパンチくんの様子を公式Xで発信し続けていたが、5月下旬にファンの間で新たな心配が広がる。

「パンチくんが右腕をケガしているのではないか」

 SNSでパンチくんの動画や写真を見守るファンから、園に対して心配の連絡が多数寄せられたのだ。侵入事件の直後だけに、「もしかして事件の影響で」と気を揉む声も少なくなかった。

 こうした声を受け、市川市動植物園は5月27日、公式Xで

「『パンチが右腕を怪我しているのではないか』との連絡を多数いただいております。今朝獣医師立ち会いのもと確認しましたが、特に異状は見られません。これまで同様、群れ入れに向けて経過観察を続けます」

 と結果を報告した。

 この報告に安堵の声が広がった一方で《何のために獣医やキーパーさんが勤務されているのかよく考えて》《観察と監視は違う》《ファンとして、園の負担になるような行動はしたくないですね》など、過剰に反応するファンに批判があがった。

園の平和と事件の余波

 29日、園は「キュルキュルお目目の美人」とアルパカのメイプルの誕生日を報告するなど、サルたち含め平穏に過ごせている様子を報告し平和な状況になっているようだ。

「市川市動植物園の対応は、危機管理と情報発信の両面で模範的ではないでしょうか。侵入事件発生後、即座に警察へ被害届を提出し、翌日には公式Xで経緯を説明。さらに目に見える対策を48時間以内に実施しました。

 今回の『ケガ疑惑』についても、ファンからの声を軽視せず、獣医師立ち会いのもとで確認を行い、すぐに結果を公表しています。こうした透明性の高い対応が、ファンとの信頼関係を築き、パンチくん人気を支える基盤になっているのでしょう」(全国紙記者)

 一部報道ではサル山の撮影禁止も検討しているということだが、安全性と視認性の両立に向けた模索が続くだろう。事件の余波が残る中でも、1歳の誕生日を間近に控えた“オランママ”と過ごすパンチくんの歩みは止まらないーー。