「もっちりうどん源次郎」座間相模が丘店 撮影/編集部

 5月27日、「焼肉きんぐ」や「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」などを展開する「物語コーポレーション」が国内15業態目となる新業態「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」の1号店を神奈川県座間市にオープンした。

平日15時でもテーブル席は満席

 同店の売りは「4玉まで同一価格」。またうどんチェーンはセルフサービスが一般的だが、高齢者や子ども連れにも優しいフルサービスで、打ち立て・茹でたて・揚げたての商品を提供する。

 そこで記者が実際にオープン後の店舗を訪問し、体験してきた。プレオープン時から行列が絶えないというSNS情報を元に、混雑するお昼どきを避けて平日の15時に訪問したもののテーブル席は満席で、待っているグループが3組も。

 しかし1人客向けのカウンター席には運よく空きがあったため、並ばずに入店することができた。

 入り口には削りたての鰹節コーナーがあり、店員が人数分席に持ってきてくれるサービスも。こちらはお代わり自由だという。

 4玉まで同一価格が売りということもあり、確認できた範囲では男性客は3〜4玉を頼んでおり、女性客でも2〜3玉を頼んでいる人が多かった。

 焼きあご・鰹節・宗田節・昆布・煮干しなど、7種の国産厳選素材を独自の黄金比率でブレンドしたという「極上だし」と厳選された小麦を使い、二段熟成で店内製麺された麺の相性は良く、3玉(大盛り)でも飽きずに食べることができた。

 うどん単品であれば1000円未満で注文できるメニューも多いが、これで採算は取れるのだろうか? 運営する「物語コーポレーション」に話を聞いた。

大きな市場で差別化する

 物価高の時代にどのように利益を出していくのか? という質問には、

工場で作ったものを使用すると、梱包費や物流コストがかかります。店内で粉から製麺することで、コストを押さえつつ出来立て打ち立ての美味しさをお客様に味わっていただけます

「もっちりうどん源次郎」霧島黒豚の肉讃岐うどん(税込み869円) 撮影/編集部

 ちなみに全員が4玉で注文しても利益は出る? のかという質問は「非開示」とのこと。

 しかし「はなまるうどん」や「丸亀製麺」に加えて、すかいらーくの傘下に入り店舗数を増やしている「資さんうどん」など、競合の多いうどん業界でなぜ勝負しようと思ったのだろうか?

弊社の業態開発の基本として、大きな市場で差別化するという考えがあるためです。ニッチなマーケットに挑むのではなく、大きなマーケットの中でお客様にとってポジティブな差別化ができるようであれば、参入余地がありパイも取れるからです

 そして同店の売りをこうアピールする。

当店の売りポイントは、大きく3点ございます。1・1000円でお腹いっぱいお召し上がりいただける価格感、2・お年寄りにもお子様連れにも優しいフルセルフサービス、3・天ぷらは揚げたて、鰹節は削りたて、うどんは茹でたてでご提供

 今後の展開については、

1店舗目の反響を踏まえて、今後の展開も検討しております

 そして最後にこうメッセージを寄せた。

物価高の昨今ですが、安心価格で本物の味をお腹いっぱいお楽しみいただけます。ご来店を心よりお待ちし申し上げております

 同社が手がける「焼肉きんぐ」は倒産が相次ぐ焼肉業界で“一人勝ち”状態となっているだけに、うどん業界でも天下を取る日もそう遠くないかも?