5月31日、シンガポールで開催されたアジア最大級の安全保障会議「IISSアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」で、日本の小泉進次郎防衛相とオランダのディラン・イェスィルギョズ=ゼヘリウス副首相兼国防相によるコミュニケーションが話題を呼んでいる。
小泉進次郎とオランダのディラン氏がW杯をめぐるやり取り
2人の間では6月11日に開幕するサッカーのワールドカップで、15日(日本時間)に行われる日本対オランダ戦をめぐるやりとりが行われた。
「ディラン氏は笑顔で『オランダが勝利した後も、友情が続くことを願います』と“勝利宣言”とも取れるジョークを飛ばしました。すると小泉氏は『われわれはここで地域の緊張をどう管理するか議論しているわけですが、今、ディラン大臣と私の間にも緊張が生じているようです』と即座に切り返し、『ですが、この緊張をわれわれは管理できると確信しています』と応酬。
さらに『実は彼女は2週間後に日本に来る予定なんですが、まさにその日、日本代表とオランダ代表が試合をするんです。ですが私は会議をキャンセルするつもりはありません。対話の扉は常にオープンですから』と続け、安全保障のテーマとサッカーのライバル関係をたくみに重ね合わせました。その場は大きな笑いに包まれ、両国の良好な関係を印象づけるひと幕となりました」(全国紙記者)
この一連の対応にXでも称賛の声が相次いだ。
《即興でユーモアを混ぜて返せる進次郎さん素晴らしい》
《本当に凄い。ジョークに対しての振る舞いも答え方もエレガントすぎるw》
《ここまでの日本サッカーの道のりを踏まえた時、進次郎が切り返した内容に全く違和感が無いことが素晴らしい》
雰囲気に水を差した小泉氏の発言
しかし、この和気あいあいとした雰囲気に水を差したのが、会議後の小泉氏自身のSNSでの発信だった。
「小泉氏は6月1日にXを更新。そこにはスピーチセッションの控室でディラン氏らと映る小泉氏の写真が添えられていましたが、注目を集めたのは投稿文でした。小泉氏はディラン氏のアカウントをメンションしたうえで、《ディランありがとう》と日本語かつタメ口で感謝を伝えたのです。
親しみやすさを感じさせる一方で、国防相同士の交流としてはあまりにフランクすぎるとして首をかしげる声も少なくありませんでした。ウクライナ情勢や台湾有事への懸念など、国際情勢が緊迫する状況ということもあり、Xでは《シンジロー、そんなところで茶飲んでちゃダメだろ》といったツッコミも寄せられました。
会議では機転の利いたジョークで称賛を集めた一方、その後の“のほほんポスト”には賛否が分かれたようです」(前出・全国紙記者)
ワールドカップをめぐるオランダ国防相との“緊張”はジョークで見事に切り抜けた小泉氏。だが、その後の《ディランありがとう》投稿によって生じるSNSのざわつきまでは管理しきれなかったようだ。
