6月2日のオリックスバファローズとの試合を、3−2で辛くも勝利を収めた読売ジャイアンツ。セ・パ交流戦での貯金を1にして、セ球団としては中日ドラゴンズと並んでトップの5位につけている。
試合後のヒーローインタビューでお立ち台に立ったのは、決勝タイムリーを放った松本剛選手(32)と、6回途中2失点で今季初勝利を収めた則本昂大投手(35)。また8回表には、スタメンでサードの守備についていた坂本勇人選手(37)が好守連発。ベテランの活躍が光る試合だったがーー。
実は、この日のスタメンに名を連ねたのは、
1番レフト・松本剛(32)
2番セカンド・吉川尚輝(31)
3番キャッチャー・大城卓三(33)
4番ファースト・ダルベック(30)
5番サード・坂本勇人(37)
6番センター・キャベッジ(29)
7番ライト・丸佳浩(37)
8番シュート・浦田俊輔(23)
9番ピッチャー・則本昂大(35)
キャベッジと浦田をのぞいた9人中7人が30代で、さらに坂本ら35歳以上が3人も並んだ選手らの平均年齢は32歳。ベテランが躍動したわけではなく、出場選手のほとんどがベテランだったわけだ。
開幕スタメンは平均28歳だった
2026年の開幕時、12球団のスタメンで最も若かったのが、北海道日本ハムファイターズの平均26歳。31歳の福岡ソフトバンクホークス、30歳の横浜DeNAベイスターズの2球団をのぞいた全球団のスタメンを20代で占めていた。
かくいう巨人も平均28歳と、2日のオリックス戦より4歳も若かったのだが、開幕スタメンだった泉口友汰選手(27)、中山礼都選手(24)はいつの間にやらレギュラーの座を失い、飛躍が期待された他の若手選手も出場機会を減らしている。
オリックス戦の前にも、2022年のドラフト1位・浅野翔吾選手(21)と、2025年に第95代4番に抜擢された増田陸選手(25)が2軍落ち。先の中山をはじめ、ここまで昇格と降格を繰り返している状況だ。
他にも阿部慎之助前監督(47)が期待をかけた佐々木俊輔選手(26)や、現在は2軍暮らしの山瀬慎之助捕手(25)もそれぞれ伸び悩んでいる印象。その前監督も自らの“不祥事”でチームを去り、急きょ監督代行を任された橋上秀樹コーチ(60)だったが、それでも結果を出すためにベテラン選手に頼らざるをえないのかもしれない。
ベストナイン選手もスタメン外
このベテランが優先起用される現状について、在京球団を取材するスポーツライターは、
「数年に1度優勝できればいいとする球団とは違い、毎年のリーグ制覇が求められる“常勝”巨人では、試合で若手育成などと悠長なことはできません。昨年に3割を打ってベストナインに選ばれた泉口ですら、不調脱出が待たれることなくレギュラーを降ろされています。
またベテラン揃いのスタメンにおいて、うちの5人はFA移籍の選手や外国人選手。常に新戦力が補強され、毎年レギュラー争いを繰り広げ、結果を出せなければ即2軍行きを命じられる。その“ふるい”にかけられ続けてもなお、残り続けた選手が巨人軍のスターになれるのです」
プロ野球選手の平均寿命は29歳〜30歳とも言われている。30歳を超えても球団に在籍している、ましてや巨人のスタメンに名を連ねる選手は“ただのベテラン”ではないようだ。
