セルフレジで"悪質"万引き急増(※画像はイメージです)

 スーパーやドラッグストアなどで普及が進むセルフレジ。6月4日放送の関西テレビ『Newsランナー』では、その“盲点”をついた万引きが急増している実態が取り上げられた。効率化が進む一方で、現場では“ごまかし”という新たな不正が広がっているという。

セルフレジで万引き被害

「なんで置くだけで値段が?」ユニクロのセルフレジ

 番組によると、国内の小売店でのセルフレジ導入率はおよそ55.5%。全国万引犯罪防止機構の調べでは、「セルフレジ導入によって万引き被害が増えた」と答えた店が25%にのぼるという。

「同番組に出演した万引きGメンは、従来の万引きが“盗む”や“隠す”であるのに対し、セルフレジでは“ごまかす”行為が中心になっていると解説していました。実際の手口として紹介されていたのが“重ね打ち”です。安価な小松菜の下に精肉を重ね、読み取らせるのは小松菜のバーコードだけというもの。一見すると見抜きにくいですが、Gメンは“セルフレジってスポットでその人を映すので、全然バレてますよ”と淡々と説明していました」(全国紙記者)

 ネット上では《そう考えるとユニクロのレジって優秀だよね》《ユニクロみたいに、置いたものを全部スキャンする仕組みにすべき》といった声も上がっていたが、番組ではそのユニクロ方式にも“死角”があると指摘している。

 ユニクロが導入するのは、商品を置くだけでタグを非接触で読み取るセルフレジ。しかし、タグを破壊して別の商品のポケットに忍ばせるなど、レジに到着する前の段階で不正がおこなわれるケースが横行しているようだ。

「商品を置くだけでスキャンされるという便利な仕組みですが、番組に出演した香川大学教育学部の大久保智生教授は、“自分でしないからこそ、レジの前の段階で不正をしていると検知ができない”と問題点を指摘していました。実際、SNSでも《セルフレジで会計しようとしたら、購入してない商品がずらっと表示された》といった声が上がっており、誰かが破壊したタグが紛れ込み、気づかぬまま会計してしまうケースもあるようです」(前出・全国紙記者)

セルフレジの“盲点”

 さらに大久保教授は、番組内で「やっぱり一番は人の目なんです」と強調。教授がおこなった疑似的な万引き状況を使った実験でも、最も効果があったのはシステムの高度化ではなく、「店員さんがちゃんと声をかけること」だったという。

 セルフレジの“盲点”については、ネット上でもさまざまな声が寄せられている。

《以前うちの店でもフルセルフレジがありました。でも不正や打ち間違いが多く、クレームも多数。今は店員が打って支払いだけセルフの“セミセルフ”。これが一番ベストだと思う》

《セルフレジはスタッフを介在しないから、出来心を生みやすい構造ですよね》

《機械に頼るだけではやはり限界がある》

《セルフレジって、客の善意が前提になっているところがあるからね》

 効率化と人手不足の狭間で広がるセルフレジ。その便利さの裏側で生まれる“隙”を、どう埋めていくかが今後の課題となりそうだ。