6月9日にご成婚33年を迎えられた天皇陛下と雅子さま。幾多の節目を共に歩むなかで、喜びも困難も分かち合いながら支え合ってこられたおふたり。そこには、言葉では語り尽くせぬ絆と、年月をかけて慈しみ育まれてきた“夫婦のかたち”があった。
結婚の儀には、沿道に約19万人が詰めかけた
そんなおふたりの33年間の節目となるシーンをお言葉とともに振り返る。1993年の婚約会見、結婚の議では日本中が祝福ムードに包まれた。
1993年1月 婚約会見「僕が一生全力でお守りしますから」
おふたりによると、プロポーズは新浜鴨場でのデート中。外務省の官僚として活躍されていた雅子さまはご決断までに葛藤されたが、「僕が一生全力でお守りしますから」という陛下(当時、皇太子)のお言葉が雅子さまの心を動かし、ご成婚へとつながった。
1993年6月 結婚の儀
賢所(かしこどころ)での「結婚の儀」、宮殿での「朝見の儀」は、あいにくの雨に見舞われたが、パレード直前に天気は回復。門出を祝うかのように広がる青空の下、皇居から東宮仮御所までの約4.2キロをオープンカーで進まれた。沿道には約19万人が詰めかけるなど、日本中が祝福ムードに。
愛子さまをベビーキャリアに乗せて
2001年に愛子さまがご誕生になって以降、ご家族での静養などでお見せになる仲睦まじいお姿に、国民も温かい気持ちに包まれてた。
2001年12月 愛子さま誕生
「お世継ぎ」を望む重圧の中、長女・愛子さまが誕生。「人を愛し、人から愛されるような人間になってほしい」という願いを込めて命名された。
2002年3月 お宮参り
3人おそろいで、誕生から103日目のお宮参りへ。育児にあたっては、天皇陛下(当時、皇太子)がお風呂に入れたり、愛子さまを抱っこしながら庭を散策されたりすることもあったという。すでに子煩悩な様子がうかがえる。
2002年4月 出産後初の記者会見「本当に生まれてきてありがとう」
出産後初の記者会見で「本当に生まれてきてありがとう、という気持ちでいっぱいになりました」と、愛子さま誕生の喜びを語った雅子さま。涙で言葉を詰まらせながら話すその背中に、陛下(当時、皇太子)が優しく手を添えられた。
2002年8月 那須ご静養
那須御用邸で静養中、沼原湿原を訪れたご一家。陛下(当時、皇太子)と雅子さまは、生後8か月の愛子さまをベビーキャリアに乗せ、交代で背負いながら約2時間の散策を楽しまれた。
パレードでは雅子さまが感極まって涙を浮かべられた
2004年、適応障害と診断され長期療養に入られた雅子さま。その後、2019年11月 祝賀御列の儀が行われ、即位を祝うパレードには、約11万9000人が集まった。
2003年4月 葉山御用邸
1歳になられたばかりの愛子さまは、両親に手を引かれながら葉山御用邸近くの海岸へ。スコップやバケツを使って一緒に遊ばれるなど、温かなご家族のひとときを過ごされた
2006年8月 オランダご静養「雅子の治療にとっても有益であった」
2004年、適応障害と診断され長期療養に入られた雅子さま。そんなご様子を心配したベアトリクス前女王の招待を受け、ご家族3人でオランダへ。この訪問は雅子さまにとって回復への大きな一歩となった。また、陛下(当時、皇太子)もお誕生日に際する記者会見にて、「雅子の治療にとっても有益であったと思いますし、愛子にとっても新しい経験をすることができ、良かったと思っています」と語られた。
2019年10月 即位礼正殿の儀「象徴としてのつとめを果たすことを誓います」
同年5月、第126代天皇に即位された陛下。即位を国内外へ宣言する「即位礼正殿の儀」では「国民に寄り添いながら憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と力強く宣言。雅子さまは体調が案じられる中だったが、即位関連の行事をすべて見事に務め上げられた。
2019年11月 祝賀御列の儀
即位を祝うパレードには、約11万9000人が集まった。パレード前には、緊張された面持ちの雅子さまへ、陛下が笑顔で声をかけられる場面も。温かな祝福に包まれる中、雅子さまが感極まって涙を浮かべられるお姿は、多くの国民の心に深く刻まれた。
雅子さまも陛下に“感謝状”を差し上げたいと述べられた
ご結婚から33年を迎えられた両陛下。10年、銀婚式、真珠婚式を振り返る。
2003年 ご成婚10周年「“努力賞”と“感謝賞”のダブル受賞ではないか」
陛下(当時、皇太子)は雅子さまについて「“努力賞”と“感謝賞”のダブル受賞ではないかと思います」と表現。一方の雅子さまも「もし、満点というものがあるのでしたら、皇太子さまは満点以上」と最大級の賛辞を贈られた。さらに、「愛子をふたりで一生懸命育て、明るい家庭を築いていきたい」という言葉からは、仲むつまじい家庭の様子がうかがえる。
2025年銀婚式 「銀婚式に因んで銀メダルも贈りたい」
ご成婚25周年の記念写真には、すっかり大きくなった愛犬・由莉の姿も。あわせて公開された文書では、陛下(当時、皇太子)がご成婚10周年で贈られた“努力賞”と“感謝賞”のダブル受賞に加え、《銀婚式に因んで銀メダルも贈りたい》とユーモアを交えて感謝を伝えられた。雅子さまも“感謝状”を差し上げたいと述べられ、25年にわたり支え合ってこられた夫婦の深い絆がにじんだ。
2023年真珠婚式 「喜びを分かち合い、そして時には悲しみを共にし…」
ご成婚30年の節目には、ご一家で皇室伝統の養蚕作業に取り組まれるお姿が公開された。笑顔で言葉を交わされる様子からは、ご一家の朗らかな日常が垣間見える。さらに、「喜びを分かち合い、そして時には悲しみを共にし、これまでの歩みを進めてこられたことに深い感謝の念を覚えます」というお言葉には、共に歳月を重ねてこられたご夫妻の確かな信頼と、これから先も寄り添い続ける未来への思いが込められていた。
