結成から26年半、誰も脱退することなく活動を終了した嵐

「今日で僕らの活動は終わりますが、このみんなで作り上げた『嵐』は、これからも生き続けます」

 5月31日、嵐のリーダー・大野智は東京ドームで行われたラストライブの挨拶でこう述べた。

SMAPの森且行くらい

「大野さんがラストライブでも最後まで芸能界引退をほのめかさなかったのは正直、意外でした。5人そろって26年半の嵐の活動を一区切りするということに大きな意味があったのかなと思います」

 と話すのは『ジャニーズは努力が9割』の著者、霜田明寛さん。

 活動中にメンバーが脱退するグループも珍しくないなかで、なぜ嵐は1人も欠けることなく、26年半もの長い間活動できたのか。

「嵐がデビューしたのは'99年でしたが、そのころは自分の意思で抜けるというのはSMAPの森且行さんぐらいしかいませんでした。そういう時代であったとはいえ、5人の仲がかなり良かったのが一番でしょう」(霜田さん、以下同)

 また、嵐がブレイクに至った経緯も関係しているのではないかと考える。

「嵐はデビューしてすぐに売れたというわけではないんです。'05年に松本潤さんが出演し、嵐が主題歌を務めたドラマ『花より男子』(TBS系)の大ヒットが、国民的アイドルグループになるきっかけでした」

 デビューしてから時間がたってブレイクした分、グループ活動への思いと絆は強いという。

「5人がおのおの活動はしていながらも、グループを大きくするという意志はずっと貫かれていたと思います。松本さんは大河ドラマ『どうする家康』で主演のオファーが来たにもかかわらず、嵐が活動休止に入る2か月前だったこともあって、一度は断ったんです。

 個人活動を充実させつつも、グループを一番に優先させる、譲り合いの気持ちがあったからではないでしょうか」

「活動終了」は、いい塩梅の言葉

 嵐が最後まで解散という言葉は使わずに、活動終了という言葉を選んだのはどうしてなのだろうか。

「これで26年半の一区切りではあるけれど、嵐というものが消えるわけではないという一縷の望みを託したのだと思います」

 SMAPは解散、少年隊は名前を残すという形だった。

「解散という言葉よりも、ファンの心には存在が残り続け、安心感があるのと、もしかしたら何かの機会に5人に会える活動再開の機会があるのではないかと思わせる、いい塩梅の言葉が活動終了なのだと思います」

 ライブの最後の挨拶で櫻井翔は「松本潤、二宮和也、相葉雅紀、大野智、櫻井翔。僕たちが嵐でした」と言った後に、すぐに「いや、僕たちは嵐です」と言い直した。このことについて翌日の『news zero』(日本テレビ系)で櫻井は、「『永遠にする』なんて言うと大げさですけど、瞬間的に『です』なのかなって思ったんです」とそのときの心情を明かした。

 櫻井の言葉どおり、活動終了を迎えても嵐はファンの心の中で永遠に残る国民的アイドルグループであることは間違いない。