高市陣営が対立候補を中傷する動画を作成・拡散させたとして問題となっている「中傷動画疑惑」。『週刊文春』の一連の報道に続いて、『共同通信』からも続報が届き世間をざわつかせている。
“中傷動画”の作成者が認めた事実
発端は『週刊文春』の4月29日付の記事だ。内容は2025年秋の自民党総裁選で、小泉進次郎議員や林芳生議員を中傷する動画を高市陣営が作成したというもの。同誌が真偽を問い合わせたところ、高市早苗首相は関与を否定したが……。
「6月3日付の記事では、動画を作成したとされる人物らが2025年12月に開いた『ZOOM会議』の音声が公開されました。そこには高市首相の秘書・木下剛志氏と動画作成者・松井健氏らの声が収められていたようです」(全国紙政治部記者)
4日の衆院予算委員会では、中道改革連合の伊佐進一議員が、この音声が秘書本人のものかどうか確認してほしいと事前通告を送った上で高市首相へ質問。しかし、首相は答弁準備をしていて徹夜だったため、音声を確認していないと説明した。
また、該当の記事が有料記事なことを理由に、「こちらの言い分は関係なく、私の面識のない方の言い分を、イメージ操作をして報道してこられた、そこの有料会員になろうとは思いませんでした」とも回答している。
そんな中、『共同通信』から続報が飛び出した。動画を作成した松井氏が取材に応じ、“小泉陣営に勝つにはどうすればいいか”との首相の秘書からの相談に“ネガティブな発信”を提案したと明かしたのだ。さらに、小泉氏や林氏を取り上げた1000~1500本のショート動画を、独自開発した生成AIで作成したとも告白。動画はXなどのSNSで約300個のアカウントを用意し拡散したとのことだ。共同通信は松井氏が秘書とやり取りした携帯電話のメッセージから、電話番号が首相の秘書本人のものと確認したという。
これに対して、高市氏の事務所は「他の候補者に関するネガティブな動画を作成、発信したり、第三者にこれを依頼したりしたことは一切ない。また、そうした目的でオンライン会議を行ったこともない。改めて調査をすることはない」とコメントしている。
実際に動画作成を依頼された人物からの証言が出てきてしまったわけだが、これにはネット上でも「週刊誌だと突っぱねてたけど、共同通信からとんでもないネタが出た以上どう言い訳するんだろ」「共同通信が独自に裏取りしたとなれば証言の重みがまるで違う。局面が変わってきたな」「さすがに高市首相はハッキリ説明する必要があるでしょ」「総理はもう逃げずに観念した方がいい」「これが本当なら、日本の政治にはモラルというものが一切なくなってしまったんだな」などといった声があがっている。
「5日の参院予算委員会では、立憲民主党の塩村文夏議員が、秘書の音声は“捏造”なのかと首相に問いただしました。それに対する首相の返答は“私が認識している事実とは違う”というもの。首相は文春にはこれまでも事実と異なることを何度も書かれてきたと語り、暗に今回の件も事実ではないと主張しています」(前出・政治部記者)
加えて、高市首相は「私は今、日本国を背負って国家経営に取り組んでいる。本当にそういうことに時間を使っているひまはない」と発言。しかし、今「中傷動画疑惑」が過熱しているのは、これまで「週刊誌だから」で逃げてきたツケが回ってきたからではないのか――。
