今年3月、神奈川県の鎌倉市議会議場前のロビーに金ピカのプレートが設置されたことで「税金の無駄遣い」「トップの暴走」と大炎上したことは記憶に新しいが、6月に入って、事態は議会内部への対立へと発展している。
約400万円の金色プレート
「2026年3月19日、鎌倉市議会議場前のロビーに、現職議員の顔写真とともに歴代議長や副議長、現職議員の名前を刻んだ金色のプレートが突如設置されました。設置にかかった総事業費は、壁面の修繕費などを含め約400万円にのぼるといいます。この問題は5月16日に読売テレビの『YTV NEWS NNN』で報じられ、大きな注目を集めました。プレート設置を主導したのは市議会トップの中澤克之議長で、報道によると構想自体は約10年前からあたためられていたようです」(地方紙記者)
しかし、市民からは“税金の無駄使い”といった批判が噴出。さらに、この問題を大きくしたのが設置までの経緯だ。
「中澤議長は設置の理由について、《初期費用はかかるが、今後はプレートを追加するだけで済み、額縁に入れた歴代議長の写真を増やしていくより安価に維持できる。議会の歴史を残すことは必要だ》と説明したと報じられています。しかし、約400万円もの公費を投じたことへの疑問は消えていません。
さらに問題視されたのが設置場所です。プレートが並ぶ議会棟ロビーは、今年4月からセキュリティ強化により事前申請がなければ立ち入れなくなりました。つまり、市民が自由に見学できる場所ではないのです。加えて、この事業に疑問を抱いた市民が情報公開請求を行ったところ、市議会側は《設置経緯や議会への報告、承認などに関する行政文書は存在しない》と回答したと伝えられています」(同・地方紙記者)
税金を使った事業でありながら、その意思決定の過程が見えないことも市民の不信感を強める要因に。6月4日の鎌倉市議会本会議で、中澤議長に対する辞職勧告動議が提出されると、賛成多数で可決されたのだった。
市民の怒り
「動議を出したのは『鎌倉前進の会』の上野学議員で、複数の議員が賛同。採決では賛成11、反対6、退席5で可決されました。背景には中澤議長の提案で設置した歴代議長の名前プレートが市民から批判が上がっていることや、強権的な議会運営に対する反発があるとみられます。しかし、中澤議長は辞職勧告には《法的拘束力がない》と、引き続き議長職を続ける姿勢を示しています」(市議会関係者)
ネット上では議長の“辞めない”判断に対して、
《市民がせっせと汗して働いた中から納めた血税を何て無駄な使い方をしているのか?》
《中澤氏をリコールするしかないと決意を新たにしました》
《議員の仕事が大変なのはわかるが、金の額縁に飾るほど、議員って偉いんですか? 税金の無駄遣いも甚だしくて、開いた口が塞がらない》
といった“市民の怒り”も聞かれる。市民の税金で作られた“金ピカプレート”は、議会の歴史を刻むはずが、皮肉にも鎌倉市議会への不信感を刻み込む結果となった。
辞職勧告が可決されてもなお続投を表明する中澤議長。失われた信頼を取り戻せるのか、市民の厳しい視線はますます強まりそうだ。
