今年1月、東京都八王子市内で男子高校生が顔を殴られ、鼻の骨を折るなどけがを負った。「妹の体を触った」と因縁を付けられ、「現金払うか、タイマンはるか」と持ち掛けられていたという。
生成AIに「示談金」を相談
「事件当時、この男子高校生は当時高校2年生だった少女や4人の少年らに囲まれていた模様。この男子生徒と女子生徒は過去に交際関係にあったようで、少年らは“交際期間中に妹の足を触った”と主張したといいます。すでに加害者となった5人は逮捕されていますが、女子生徒ら4人は容疑を認めている中、少年1人は一部否認している状況です」(全国紙社会部記者、以下同)
高校生同士の色恋から、犯罪行為に発展した事件。被害者は「15万円、親とか友達に借りてでも用意しろ」と迫られたという。
「この“15万円”という金額は女子高校生の仲間が生成AIの『チャットGPT』に相談して決めたとのこと。“児童に対する性被害”について相談したところ、“示談金は最低15万円”と回答があったそうです。この事件は犯罪行為に関して、生成AIに相談していたという特異性から、ネット上でも大きな話題を呼んでいます」
この事件について、ネット上では、
《ええ...こんなんあってええんか》
《こんなのが世の中にどんどん増えるかと思うと不安でしかない》
《若者の思考怖すぎるし、学校でリテラシーを身に着けるようにしないとこういうのが乱発しそう…》
などの声が上がっている。
前出の全国紙記者によると、AIに相談を持ち掛けるような事件は初めてのことではないと話す。
「今年5月末、20代の男性2人が岡山県高梁市に住む男性の倉庫に侵入し、車の鍵を含む鍵束を盗んだ事件が発生。容疑者は“誰も使っていないような倉庫に窓ガラスを割って侵入して盗んだ”と説明しましたが、場所については、“チャットGPTで空き巣ができそうな場所を調べてきた”と語っています。AIを悪事に使おうとする若者が増加している印象です」
こうしたセンシティブな問題でAIを頼る事例は、タイムリーなところでも起きたばかりだ。
「6月9日、読売ジャイアンツの阿部慎之助前監督は長女への暴行容疑で書類送検されました。発覚のきっかけは暴行を受けた長女が『チャットGPT』に相談し、児童相談所への連絡を勧められたこと。
家庭内の深刻なトラブルなど、周囲に言えないデリケートな悩みに対しても、AIが“最初の相談相手”として選ばれる時代になりつつあります」(前出・全国紙社会部記者)
利便性の裏に“危うさ”を孕みながら急速に普及する生成AI。今一度、その使用方法や付き合い方を見直す局面に立たされているのかもしれない。
