名古屋市の東山動植物園で飼育されているニシローランドゴリラの親子が、SNS上で大きな反響を呼んでいる。きっかけは、「イケメンゴリラ」として話題になった父親のシャバーニが姿を現した瞬間、息子のキヨマサが排尿を止め緊張したように背筋を伸ばす動画だ。
人間みたいな反応をするキヨマサ
これを見たユーザーからは《気まずい時の目線の流し方とかほんっと人間》《緊張でオシッコ止まっちゃったのかな。。》《父ゴリラはなぜ、子ゴリラを地味にどついて行ったのか…》といった声が相次ぎ、瞬く間に拡散された。
東山動植物園といえば、2015年頃からその凛々しい顔立ちで「イケメンゴリラ」として国内外の注目を集めてきたシャバーニ(現在29歳)の存在が知られる。そのシャバーニとメスのネネとの間に、2012年11月1日に誕生したのがオスのキヨマサである。
「キヨマサという名前は名古屋にゆかりの深い武将・加藤清正にあやかって付けられたもので、当時公募で3,000票以上が集まり、大勢で命名式も行われるほど話題になりました。現在13歳のキヨマサは人間でいえば若者の時期にあたり、顔付きも父シャバーニそっくりに成長しています」(地方紙記者)
キヨマサが注目を集めたのは、今回の動画だけではなかった。投げられた野菜を器用にキャッチし、トマトを軽く宙に浮かせてから口元へ運ぶ独特の食事スタイルが、《イケメン俳優みたい》と話題となった。香港のニュースメディア『香港01』では「猩猩版木村拓哉(ゴリラ版のキムタク)」と報じられるほどの人気ぶり。
シャバーニが群れのリーダー
東山動物園の飼育員によると、「ちょっと父親に対して試すような行動もとったりするが、基本的にはシャバーニが群れのリーダーというのは今でも変わらない」(『メーテレ』報道)という。まさに今回の動画は、父の威厳たっぷりの“人間みたい”な心模様が映し出された。
東山動植物園の園長は公式ブログで次のように述べている。
「動物園で飼育している野生動物は“自然からの預かりもの”です。動物園は動物をアイドル化することはしないし、ニシローランドゴリラをはじめ野生動物を種として見てほしいという思いはあります。しかし、特定の個体が注目され、彼らが『野生からのアンバサダー』として野生のことや自然の大切さを伝えられるのなら、皆さんからの応援は大歓迎です」
ニシローランドゴリラは絶滅危惧種に指定されており、国内の動物園で飼育されている個体は現在約20頭にとどまる。キヨマサもあと数年で大人のオスとなり、自分の群れを形成する時期を迎えるとのことだ。
威厳ある父・シャバーニの前では、さすがの“ゴリラ界のキムタク”もまだまだ息子の顔になるようだ。東山動植物園を訪れる際は、親子の力関係がどう変化しているか観察してみるのも楽しいかもしれない。
