中村玉緒

 6月12日、俳優の中村玉緒さんが肺炎のため亡くなったことが所属事務所の長良プロダクションから発表された。

中村玉緒さんの逝去に相次ぐ哀悼コメント

 同事務所によると、患っていた肺炎のため、今月9日に息を引き取ったとのことだ。発表直後、Xでは“中村玉緒さん”がトレンド入りし、

《どうか安らかに… 天国で勝さんと楽しくお過ごしください》
《本当に色々楽しませてもらいました。 ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします》


 と、多くの哀悼のコメントが相次いだ。

 中村さんといえば、近年はバラエティー番組でお茶の間を沸かしていた印象が強いが、元々は女優としての活動が芸能界の入り口だった。

「デビュー作は1953年に公開された『景子と雪江』です。1962年には俳優の勝新太郎さんと結婚しますが、これも映画の共演がきっかけ。その後も、NHK連続テレビ小説『すずらん』や、大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』など、国民的ドラマや数々の話題作に出演しました」(スポーツ紙記者、以下同)

 1996年からは、バラエティー番組『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)にレギュラー出演し、その飾らない人間性で一躍人気を博した。明石家さんまとの見事なまでの掛け合いもその勢いに拍車をかけた。

 女優としてだけでなく、親しみやすい“愛されキャラクター”としても、広く知られた中村さん。80歳を超えてからも、YouTubeチャンネルやインスタグラムを開設するなど、精力的に活動していた。

中村玉緒さん、最後のインスタグラムの投稿(本人インスタグラムより)

 YouTubeのチャンネル名は『今日のことは今日で忘れる』だが、夫である勝さんのことは、生涯忘れることはなかった。

「勝さんは1997年に下咽頭がんのため亡くなりました。2013年に行われた『17回忌を偲ぶ会』では、勝さんが家族に余命宣告されたシチュエーションを説明し、“それが私たち親子4人の最後の食事でした”と涙を浮かべて話していました。

 勝さんは、大麻での逮捕歴や無類のお酒・たばこ好きなど、その破天荒ぶりで世間を騒がせました。中村さんも手を焼くことは多々あったはずですが、それでも“その男らしさというか強さというか、今でもよかったなと思いました”と振り返り、“勝新太郎の妻でよかった”と語っていました」

 中村さんの最後の投稿となった2022年7月に更新されたインスタグラムには、勝さんが中村さんを抱き寄せる写真が添えられていた。

 広く深い愛情に包まれていた勝さんと中村さん夫妻。再びおふたりで、あの頃のように笑顔に溢れた賑やかな時間を過ごされているに違いない。