6月4日、ホールケーキに顔を押しつけられ、嫌がる幼児の動画がTikTokに投稿された。
「動画の中では、1人の女性が“1歳の誕生日”と称して、クリームが塗られたケーキに幼児の顔を何度も押しつけていたんです。動画を投稿したのは、福岡県内に住んでいる母親とみられています。実際にケーキを押しつけたのは、母親の姉と推測され、家族ぐるみの“凶行”と考えられます」(全国紙社会部記者、以下同)
動画はそれだけにとどまらず……。
「飲食店でビールの入ったジョッキのふちを幼児にくわえさせたり、入浴中に幼児の顔をつかんで湯船に沈める動画なども公開しており、事故につながる危険性が指摘されていました」
投稿の翌日以降、動画を見た人たちから、虐待を疑う通報が、福岡県内の児童相談所におよそ200件、管内の警察署にも数十件寄せられた。
「6月5日、福岡県内の児童相談所は“子どもの生命に危険が生じる可能性がある”として、児童福祉法に基づき、幼児を一時保護しました。保護した児童相談所によると、幼児にケガはなかったそうです」
母親の虐待が認められた場合、事件として捜査が行われるのだろうか。
「現在、動画が本物かどうか、悪質なものなのか、ほかにも幼児が危害を受けているのか捜査を行っています。母親の虐待が認められ、逮捕すべきか含めて考慮し、適切に対応していきます」(捜査関係者)
“虐待”とはかけ離れた母親の素顔
週刊女性が取材を進めると“虐待疑惑”がかけられている母親の意外な素顔が見えてきた……。彼女を昔から知るという女性によると、
「おとなしくて優しい雰囲気の子で、子どもをネタにして動画をアップしたり、やんちゃなことをする子には見えなかったですね」
母親を知る男性にも、話を聞くことができた。
「彼女の家族は仲がよく、特に姉妹はいつも一緒にいる印象でした。学生時代はバレーボールに打ち込んでいたスポーツウーマン。虐待をするような子だとは、どうしても思えないのですが……」
問題となった、幼児にケーキを押しつける動画に対し、児童相談所が“子どもの生命に危険が生じる可能性がある”と判断した基準について、家族問題・心理カウンセラーの山脇由貴子氏に話を聞いてみると、
「ケーキを押しつける動画と、ジョッキを口に当てる動画では“注意喚起”にとどまる可能性が高いと考えます。しかし、浴槽に沈める動画は窒息の可能性など命を脅かす行為であり、自宅内で撮影されていたことから、日常的に行われている可能性も考えられるため、一時保護の判断になったのではないでしょうか」
継続性や悪質性が認められた場合
一時保護は原則2か月と決められているが、
「2か月というのは基本的に家庭環境などを調べる調査期間とされ、延長される場合もあります。一時保護の期間中に、家宅調査が行われます。今回の場合は、動画を撮った際に、その場にいた人物への聞き取りも行われるでしょう。
そのほか、虐待を受けた児童自身の意向も確認されると考えられます。今回のような幼い子であれば両親を恋しがる可能性も高いでしょう」(山脇氏、以下同)
どのような過程を踏まえて「家庭復帰」か「保護の継続」が決められるのか。
「家庭復帰のために、まずは保護者への指導が行われます。ただし、虐待の継続性や悪質性が認められる場合、家庭裁判所の判断により、親権喪失、保護継続などの措置が取られます」
真相解明が待たれる中、幼児の安全が守られることを願うばかりだ。
